投稿日:2022-09-23  更新日:2023-06-21

テスラの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説

こんにちは、EVライフです!

2022年になって、様々なシーンで電気自動車という言葉が聞かれるようになってきました。世界的にも、そして日本においても、今年は電気自動車にとって飛躍の年となりそうです。

電気自動車は走行時に温室効果ガスを含んだ排気ガスを出さず、再生可能エネルギーとの組み合わせによって化石燃料に依存することなく走行することができるため、持続的な社会の実現に向けて大きな鍵になるとされています。

本記事では、現在の電気自動車をリードするクルマメーカーのテスラに焦点を当て、「テスラの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、テスラの電気自動車に関する動向を紹介していきたいと思います。

電気自動車の利用を検討している方の参考になれたら幸いです!

テスラの電気自動車(EV)を見ていく前のおさらい


そもそも電気自動車(EV)とは?

はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池を電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(または自然エネルギー)によって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。

電気自動車(EV)のメカニズム

電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。

関連記事:電気自動車(EV)とは?小学生でも分かる簡単な見分け方を紹介

テスラの電気自動車(EV)の歴史


テスラはもともと電気自動車を販売することを目的として作られたアメリカの企業です。そこで、テスラの電気自動車に関して、まずはテスラの歴史を簡単に見ていきましょう。以下に重要なトピックに関する年表をまとめてみました。

✔︎テスラの電気自動車(EV)の歴史

2003年:アメリカの二人の起業家マーティン・エバーハードとマーク・ターペニングによって、テスラが創設される。名前は発明家テスラに由来。

2004年イーロン・マスクが3000万ドル(420億円)の投資をし、会長に就任する。

2008年テスラ初の電気自動車としてスポーツタイプの「ロードスター」をリリース

試車両重量を軽量化するため、メインボディはカーボンファイバーで制作され、一充電当たりの走行距離が394 kmと電気自動車としては類のない走行距離を達成。また、ガソリン駆動のスポーツカーと同様の性能を有するとされ、加速には4秒以内に96km/hに達した。


2008年:テスラの創設者のひとりエバーハードと当時の電気システムの副プレジデントのターペニングが会社を去り、代わりにイーロンマスクがCEOに就任

2010年:アメリカに株式公開を行い、2億2600万ドルの資金を調達。

2012年:ロードスターの製造を中止し、セダン型の電気自動車「Model S sedan」に資源を集中し発売開始。


三種類のバッテリーオプションが用意され、一充電当たりの走行距離は379~483kmであった。最高性能のバッテリーオプションの場合には、96km/hまでに要する時間は4秒強。ロードスターとは異なり、Model Sはバッテリーシステムを車の底に搭載しており、後部のスペースが大きくなり、また低重心による運転の安定性も向上。

2012年:電気自動車の充電網「スパーチャージャー」を米国とヨーロッパに建設。テスラの電気自動車を保有する方が素早くかつ無料での充電を提供。後続のステーションではModel Sバッテリーの交換も可能。


2014年:自動走行用のソフトウェア「Tesla Autopilot」が搭載開始

2015年:クロスオーバータイプの電気自動車「Model X」を発売。Model Xは最大7人乗りで、一充電走行が距離547km。


2016年: リチウムイオン電池と電気自動車を大量生産するための工場「ギガファクトリー」をネバダに建設開始。後に、ニューヨークや上海にもギガファクトリーが建設される。

2017年:より入手しやすい価格帯の電気自動車として4ドアセダンタイプの「Model 3」を発売。Model 3は後に電気自動車で最も販売されたモデルとなる。

2020年:新しいクロスオーバータイプの電気自動車として「Model Y」をリリース。Model Y はModel Xよりも小さく、Model 3とより多くの共通点を有する。より入手しやすい価格帯の電気自動車として4ドアセダンタイプの「Model 3」を発売。Model 3は後に電気自動車で最も販売されたモデルとなる。



歴史を振り返ってみると、テスラは高付加価値で高性能なスポーツタイプの電気自動車からスタートし、一般向けのセダン、さらに需要の大きいクロスーバーと、市場に受け入れるように電気自動車を展開してきたことが分かります。また、ユニークな構造設計や電気制御によって、テスラは長い走行距離を達成しながら、無料で利用できる充電箇所を建設していくなど、ユーザー目線での開発と市場開拓を行っている印象です。こうした一連の流れを2008年にロードスターが世に出てからわずか14年で行ってきた点にテスラの凄さを感じます。

参照:Britannica


テスラの電気自動車(EV)に関する概要


テスラの電気自動車(EV)に関する考え方や特徴


テスラは、自社のホームページにおいて自身の環境対策に関するプレスリリースでは、次のように述べています。

We’re building a world powered by solar energy, running on batteries and transported by electric vehicles.
(和訳)我々は太陽のエネルギーで駆動し、電池によって運用され、電気自動車によって移動することができる、世界を作っています。


さらに、自社のビジョンに関しては、このように紹介しています。

create the most compelling car company of the 21st century by driving the world’s transition to electric vehicles,” while its mission is “to accelerate the advent of sustainable transport by bringing compelling mass-market electric cars to market as soon as possible
世界の電気自動車への移行を先導することで、21世紀において最も魅力的な車メーカーを創っています。そのミッションは、可能な限り早く、人々を夢中にさせる大量生産型の電気自動車を市場に出すことで、持続可能な交通手段を進歩させていきます。


このことから、テスラは人々を惹きつける電気自動車を創り出し、再生可能エネルギーと組み合わせて、持続可能な交通手段そして社会をつくろうとしていることが伺えます。

参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)のシェア

2022年の世界の電気自動車市場におけるテスラのシェアは第2位です。2021年における売上では世界シェアトップで、2022年1~5月では以下に示す通り、中国の新興メーカーBYDに続いてのシェアを誇っています。


参照:CleanTechnica


テスラの電気自動車(EV)に関する目標

2021年にテスラは、2030年までに年間2000万台もの電気自動車を販売することを目指している、と発表しています。これは、例えばトヨタの2030年までの目標の実に7倍もの数にあたります。実際にテスラの販売台数は順調に増加しており、電気自動車業界におけるリーディングカンパニーであることを示しています。



参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)の主なラインアップ(日本)


では、2022年においてテスラが日本内での展開する電気自動車のラインナップを見ていきましょう。


テスラの電気自動車(EV)の主なラインナップ1:Model S

テスラはセダンタイプの「Model S」を展開しています。

主な仕様は以下のようになっています (米国仕様より推定)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
車両価格:9,000,000円~
走行距離:590 km
乗車定員:5
バッテリー容量:100kWh
最高出力:250kW
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

発表によると、Model Sは2つのモーターを搭載したAWDシステムを搭載した電気自動車で、強烈な加速により0-100km/hまで3.2秒で到達し、走行距離は約652km/hとなっているようです。

公式のサイトによると、Model Sのプラットフォームは、パワートレインとバッテリー技術を一体化させることで、強いパフォーマンスと航続距離、効率化を実現しているとされています。また新しいモジュールとパックの温度設計によって、より速く充電できるようになり、どのような状況においてもより多くのパワーと耐久性を発揮する設計のようです。

また安全性に関しては、高強度の構造と床面に搭載されたバッテリーパックによって、高い乗員保護性能と低い横転リスクを実現しているとしています。すべてのModel Sに、自動緊急ブレーキを含む最新のアクティブセーフティーテクノロジーが搭載されています。

さらにインテリアにもこだわりが見られ、17インチ タッチスクリーンは左右チルト機構を搭載し、2200x1300の解像度、True Colors、優れた応答性によりゲームや映画などが楽しめる機能となっています。

参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)の主なラインナップ2:Model 3

テスラはより入手しやすい価格帯となっている電気自動車として4ドアセダンタイプの「Model 3」を販売しています。

主な使用は以下のようになっています (スタンダード / ロングレンジ)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
車両価格:4,390,000 / 4,990,000
走行距離:491 / 602 km
乗車定員:5
バッテリー容量:54 / 79.5kWh
最高出力:211 / 188kW
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)の主なラインナップ3:Model X


テスラはクロスオーバタイプの電気自動車として「Model X」を販売しています。

主な仕様は以下のようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
車両価格:12,990,000円~
走行距離:560 km
乗車定員:7
バッテリー容量:100kWh
最高出力:250kW
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)の主なラインナップ4:Model Y


テスラはもう一つのクロスオーバータイプの電気自動車として「Model Y」を販売しています。

主な仕様は以下のようになっています (RWD / パフォーマンスタイプ)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
車両価格:6,190,000 / 8,090,000
走行距離:507 / 595 km
乗車定員:5
バッテリー容量:75kWh
最高出力:250kW
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参照:Tesla


テスラの電気自動車(EV)に関するまとめ


ここまで、「テスラの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、テスラの電気自動車に関して紹介してきました。改めて本記事の内容をこちらにまとめます。

-------------------------------------------------------------------------------------------------------
✔︎テスラの電気自動車(EV)に関するまとめ

テスラの電気自動車(EV)の歴史

高付加価値で高性能なスポーツタイプの電気自動車からスタートし、一般向けのセダン、さらに需要の大きいクロスオーバーと、電気自動車を展開
ユニークな構造設計や電気制御によって、テスラは長い走行距離を達成しながら、無料で利用できる充電箇所を建設していくなど、ユーザー目線での開発と市場開拓を行っている印象

テスラの電気自動車(EV)に関する考え方

テスラは人々を惹きつける電気自動車を創り出し、再生可能エネルギーと組み合わせて、持続可能な交通手段そして社会をつくろうとしている

テスラの電気自動車(EV)のシェア

2022年の世界の電気自動車市場におけるテスラのシェアは第2位

テスラの電気自動車(EV)に関する目標

2030年までに年間2000万台もの電気自動車を販売することを目指している

テスラの電気自動車(EV)の主なラインアップ(2022年)

テスラの電気自動車の主なラインナップ1:Model S
テスラの電気自動車の主なラインナップ2:Model 3
テスラの電気自動車の主なラインナップ3:Model X
テスラの電気自動車の主なラインナップ4:Model Y
-------------------------------------------------------------------------------------------------------

本記事が、テスラの電気自動車に関する理解を深める手助けをできていたら嬉しいです。

また、EVライフでは簡単にあなたの車と電気自動車を比べることできます。是非お試しください!
比べてみよう。あなたのクルマと電気自動車(EV)

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、楽しいEVライフを!

undefined

ガソリン車からEVへの乗り換えで賢くお得に暮らそう!

記事を読み終えたら… 

電気自動車への乗り換えで、年間維持費平均10,000円以上もお得に!

2022年はEV元年!すでに10万を超える人たちがEVに乗り換えています。次はアナタが電気自動車(EV)に乗り換えて、自動車の維持費を賢く抑えていきましょう。さっそく、アナタの使っているガソリン車と最新の電気自動車(EV)を比較しよう!

compare EV

電気自動車(EV)のまとめ・お得な情報

この記事を見た人におすすめの記事

Sunset in the mountains

EVライフ編集部

電気自動車を愛してやまないEVオーナー集団。とてもお得なEV、長い距離を走れるEV、人気のあるEVや最新の発売情報など、電気自動車が気になる人必見の情報をお届けします。

EVを導入する
「最適なEVライフ」を実現する6ステップ