投稿日:2022-09-14  更新日:2022-11-21

いくらお得?電気自動車(EV)の充電料金 vs ガソリン車の燃料費

こんにちは。
電気自動車(EV)に変えるときに大きく変わるのが「燃料費(電気自動車の場合は充電代、ガソリン車の場合はガソリン代)」。

「電気自動車(EV)に変えると、燃料費はどれくらい変わるの?」
「普通充電と急速充電では料金が変わるの?」
「電気自動車(EV)の充電料金を安めに抑えたい場合はどうしたら良いの?」

こんな疑問に答えていきます。

結論から言うと、電気自動車(EV)の充電料金は平均的に次のような金額感になります。
✔︎電気自動車(EV)の充電料金
月額: 2,846円
年間:34,161円
*基本条件/車種:日産リーフ、年間走行距離:11万km、電気代:25円/kWhで計算

この金額はガソリン車で同じ距離走った場合、年間95,000円ほどかかるので(ガソリン代144円/Lで計算)、電気自動車(EV)にすることでおよそ65%ほど燃料費をおさえることができます。

以下、詳しく紹介していきます。

電気自動車(EV)の充電料金

電気自動車(EV)の充電料金は、充電する場所や方式によって値段が大きく異なります。値段として安い順で大別すると次の4つに分かれます。
なお、下の中での各種の計算は、話を簡単にするために、日産のリーフ(40kWh, 2022年モデル)のスペックを参考に計算します。

✔︎電気自動車(EV)の充電料金の大別

①無料の充電料金@無料充電スタンド
②安めの充電料金@自宅充電
③やや高めな充電料金@外の普通充電
④高めな充電料金@外の急速充電


①無料の充電料金@無料充電スタンド

無料充電の料金目安:0円で満タン。
電気自動車(EV)の充電料金で最も安いのは「無料の充電スタンド」を使う方法です。
どんなに走っても無料(タダ!)。こんなことは許されるのか、、、と感じるのですが、電気自動車(EV)の普及やサービス上のメリットなども合わせて、無料の充電スタンドは各所に点在しています。

参照:GoGoEV

例えば、東京・神奈川の1部を切り取った上の範囲のおいて、スポットで示されている部分は「充電無料・駐車料無料」の完全無料で充電できるスポットになり、上の写真の範囲の中だけでも80ヶ所以上の無料充電スポットがあります。

当スポットで充電する限り、基本的に充電料金はかかりません。つまり、どんなに電気自動車(EV)を使おうが、燃料費は0円で、年間の燃料費を全くかけないことも現状では可能です。

こうした無料充電の取り組みはいつまで続くのかは明確ではありませんが、ショッピングモールなどに併設されている無料充電スポットは、充電はお客様をお呼びする1つの手段であり、モールのご利用を通して利益をあげるモデルなので、長期にわたって無料での提供が予想されます。

②安めの充電料金@自宅充電

自宅充電の料金目安:1000円で満タン。
電気自動車(EV)の充電料金で次に値段を抑えられる手法は「自宅の充電スタンド」を使う方法です。
屋外に設置されたコンセントがある場合、簡単な延長ケーブルを購入するだけで、電気自動車(EV)を充電することができるようになります。

自宅の電気代はガソリン等の燃料に比べると、走行距離あたりに換算した時の料金が安くなる傾向があります。
平均的な25円/kWh程度で電気を購入して充電することができると日産リーフ(40kWhモデル)の場合、およそ1000円で満タンにすることができ、300km弱の走行をできるようになります。

③やや高めな充電料金@外の急速充電

外の急速充電の料金目安:1500円で50%。
電気自動車(EV)の充電料金でも充電料金がやや高くなるのが外の「急速充電スタンド」を使う方法です。
旅行時などで使われるケースが多いです。

外にある充電スタンドを利用する場合は、専用カードが必要になりますが、カードによって充電単価は変わります。また、基本料金がかかるものが多いため、月額の固定費として大きな額になってしまいます。
今回は仮に充電カードを使用せず、都度対応の「ゲスト利用」と呼ばれる場合を想定すると、充電単価は次のとおりです。

ゲスト利用時急速充電の充電単価:50円/分

日産リーフ(40kWh)を急速充電器(40kW)で充電しようとすると、およそ1時間かかるため、金額はおよそ3000円になり、割高となります。
また、急速充電では電池への負荷を防ぐために「30分で充電がストップしてしまう」「80%前後から急速でなくなる」というシステム上の特徴があります。
そのため、実質的には1500円で50%の給電が実利用における充電料金になります。

④高めな充電料金@外の普通充電

外の普通充電の料金目安:4800円で満タン。
電気自動車(EV)の充電料金の中で料金が高めになるのが外にある「普通充電スタンド」を使う方法です。
出先などで、時間がある場合に使われるケースが多いです。
③同様、外の充電スタンドを使う場合は、充電カードが必要になりますが、今回は「ゲスト利用」として、充電カードなしでも充電できる方法での充電料金をまとめます。

ゲスト利用時の普通充電の充電単価:8円/分

日産リーフ(40kWh)を普通充電器(4kW)で充電しようとすると、およそ10時間かかるため、金額は およそ4800円になり、割高となります。

電気自動車(EV)の充電料金とガソリン車の燃料費の比較

一方、電気自動車(EV)の充電料金だけでなく、ガソリン車のガソリン代と比べたときのお値段感覚も気になりますよね。さっそく紹介していきます。

電気自動車(EV)とガソリン車の燃料費の比較

結論からまとめると、電気自動車(EV)とガソリン車の燃料費の比較結果は次のとおりです。
(11万km走行の想定で、各種条件は上で紹介の条件を引用で、③④は電気自動車の充電の中でも割高な「ゲスト充電」での料金単価を参照)

✔︎電気自動車(EV)の年間の充電料金
無料充電:0円
②自宅充電:34,161円
③外の急速充電:102,484円
④外の普通充電:163,975円

✔︎ガソリン車の年間の給油料金
ガソリンスタンド:49,345円
*基本条件/車種:TOYOTA プリウスE、燃費32.1km/L(WLTC)、ガソリン144円/Lで計算

車種については、電気自動車(EV)では国内での実績の長くて多い日産のリーフ、ガソリン車ではリーフと同じ五人乗りで燃費に定評のあるプリウスを比較しています。

上の通り、電気自動車(EV)は充電の様式によって、金額が大きく変わることが分かるので、金額を抑えたい人は上の①〜④を参照しながら充電方式をお選びください。

電気自動車(EV)は充電方式で充電料金が変わる!

1点、注目すべき点は、電気自動車(EV)は充電の方法によって、充電料金が大きく変わることです。
年間で0円から16万円強の差が開くため、充電方法を最適に選ぶことによって、大きな節約に繋げることもできます。
上のまとめからも分かるように、電気自動車(EV)の充電料金を低めにしたい場合には、次の2つは絶対に外せません。

①無料の充電スポットを活用
②自宅での充電

①無料の充電スポットを活用

無料の充電スポットは、各種の充電スタンド検索アプリで探すことができます。
ご自身の家の近くの無料充電スタンドを2,3ヶ所知っていると、それだけでも充電を無料で出来るケースが増えるので、燃料費をグッと抑えることができます。
アプリをチェックして、身近な無料充電スポットを知っておきましょう!
参照リンク:GoGoEV

②自宅での充電

自宅での充電は、燃料費をグッと抑えることに効果バツグンです。
自宅充電でも様々なグレードの充電器があります。選び方としては、「車のバッテリー容量」と「駐車場に車を置いている時間」を考えておくことが重要です。
一般的に、勤務等で車を使っている方は、19時あたりには帰宅し、朝8時くらいに出発する場合、車を駐車している時間はおよそ13時間になります。
この時間、一般的な4kWの普通充電器の場合、52kWhほどの充電ができる計算になるので、日産リーフの40kWhモデルなら十分に満タンまで充電することができます。
上のような感じで、ご自身のライフスタイルに合わせて、適切なケーブルを選んであげましょう。

電気自動車の燃費(電費)を ガソリンに換算するとどうなるの?

電気自動車はガソリンではなく電気で走るために従来までのガソリン車との燃費とは少し考え方が変わります。
では、電気自動車の燃費はどのように算出されるのでしょうか?詳しく紹介していきます。

ガソリン車の燃費とは?

そもそもガソリン車の燃費とはどのようなものなのでしょうか。
ガソリン車の燃費とは『1リットルの燃料で走ることのできるキロ数』のことを言います。
つまり、燃料あたりで走ることのできる距離が、燃費の考え方になります。

電気自動車の燃費とは?

一方、電気自動車では、燃料としてガソリンの代わりに電気を使っています。
つまり、電気量当たりに走ることのできる距離が燃費とされ、電気を燃料とするために「電費」と言われます。
具体的に、電費とは『1kWhの電気量で走ることのできるキロ数』になります。

例えば国産EVの代表格、日産のリーフでは蓄電池40kWhで航続距離322kmのため、電気あたりの航続距離は次のように計算されます。

電気自動車の燃費
=電費
= 322 ÷ 40
= 8.05 km/kWh

つまり「1kWhの電気量あたり8.05kmの距離を走ることができる」という意味になります。

電気自動車の燃費をガソリン車に換算すると?

上の通り、ガソリン車と電気自動車では燃料が異なるために一律で比較することはできません。
ここでは少し仮定を加えて、電気自動車の燃費をガソリン車に換算してみます。

多くの人が燃費を気にするのは「走行距離あたりにお得に運転できるか?」という運転のお得感をチェックするためです。そこで、ガソリン車・電気自動車で、それぞれの燃料100円当たりの走行距離を計算すると次のようになります。

■燃料補給100円あたりの走行距離
ガソリン車:プリウス:22.4km/100円
電気自動車:リーフ:32.2km/100円
*トヨタのプリウスの燃費を33.6km/L(WLTC)、ガソリンを150円/L、電気を25円/kWhで算出

こうして見ると、電気自動車(EV)がガソリン車より30%ほどお得にドライブできることがわかります。
プリウスのようなガソリン車(ハイブリッド車)の中でも、燃費の高い車であっても、燃料当たりの走行距離数は電気自動車の方が優れているため、多くのガソリン車と比較しても電気自動車の方が燃料代を抑えることができるのです。

まとめ:電気自動車(EV)の充電料金を知って、EVを身近に!


本記事は「いくらお得?電気自動車(EV)の充電料金 vs ガソリン車の燃料費」について紹介しました。
電気自動車(EV)の充電料金に関する理解が深まり、EVを身近に感じてもらえましたら幸いです。

読んでくださりありがとうございました。
それでは良いEVライフを!



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