投稿日:2022-10-10  更新日:2022-10-10

【大予測】EVの買い時はいつ?値段・航続距離・満足感が上がるのはどのタイミング?

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こんにちは、電気自動車(EV)とガソリン車のかんたん比較ができる「EVライフ」の編集部です。

「最近、EVの話をよく耳にするようになってきたし、街中でのEVを見るようになってきた。でも、EVの買い時っていつなんだろう?まだまだ航続距離は短いかもしれないし、車体価格も高いと噂されているし、どのタイミングで買うのが良いんだろうか?」

こんな疑問に答えていきます。
結論からいうと、2022年前半は大幅な助成金額の引き上げで、電気自動車(EV)の買い時が到来しました。一方、その後は世界情勢が大きく変わり、車においては値上げが続いたため、今後も注視が必要です。

本記事は「【大予測】EVの買い時はいつ?値段・航続距離・満足感が上がるのはどのタイミング?」を紹介します。

電気自動車(EV)の買い時を知るために重要なこと

電気自動車(EV)の買い時を知るために重要なことを紹介していきます。

⓪買い時=コスパが最も上がる時

まず、買い時について考えていきます。
買い時とは「いま買ったらお得感があり、満足感が高い」というタイミングのことを指すので、買い時を考える上では、「車に対する満足度はどの点か?」ということを考える必要があります。

2020年におけるパーク24が実施した「クルマの購入」に関するアンケートで次のような結果が出ています。


参照:PR TIMES

車の購入を検討する際、重視することで多くあがった項目は、1位「価格」77%、2位「デザイン」62%、3位「性能」55%でした。また、「その他」では「運転のしやすさ」や「乗り心地」という意見がありました。
つまり、価格やデザイン、性能面が購入時の満足度を左右する点になることが分かります。

①価格

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な要因の1つが「価格(本体価格)」です。
どんなに素晴らしいデザイン、性能であっても価格が高すぎては生活を圧迫してしまいますので、本体価格は電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な要因です。
電気自動車(EV)は従来までのガソリン車と製造工程が変わることや、車のメカニズムが異なることから、過去では従来のガソリン車と比べると高めの本体価格でした。
最近では生産体制の向上や、海外勢からの技術の叩き上げで、本体価格が大幅に低下し、助成金も込みで考えるとガソリン車と遜色ないレベルまできつつあります。

②デザイン

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な要因の1つが「デザイン」です。
どんなに環境に良い車であっても、デザインがイマイチなものを所有しても嬉しくないし、乗りたいと思えませんよね。
デザインに正解はないと言えると思いますが、一方で大切なことは「様々な趣味・思考」に応えるバリエーションがあるかどうか、という点かと思われます。

③性能

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な要因の1つが「性能」です。
性能の高い車に乗りたいと思うのは、世の常です。せっかく購入するなら性能が高く、便利な車の方が嬉しいはず。
性能には「航続距離(燃料満タン時で走れる距離)・燃費(電気自動車(EV)の場合は電費)・充電時間」などが挙げられます。

以上の項目について考えながら、電気自動車(EV)の買い時を紹介していきます。

電気自動車(EV)の買い時

それでは、電気自動車(EV)の買い時について紹介します。
編集部の所感によると、電気自動車(EV)の買い時は「2022年4月」から始まっています。その理由について詳しく紹介していきます。

①価格の視点(本体価格)

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な「価格」の影響の1つは製造原価です。

電気自動車(EV)のコスト構成


参照:Japan Forming

上のグラフは、一般的な電気自動車(EV)のコスト構造です。
電気のドライブトレインのコストは、ガソリンのパワートレインとほぼ同等か、わずかに下回る場合もあります。
ほか、ボディ、内装などの費用はガソリン車も電気自動車(EV)も大きく変わらないことが知られています。
一方、従来のガソリン車との最大の違いはバッテリー・パック(電池)のコストです。これは基本的に車体価格に追加され、電気自動車(EV)のバッテリー・パックの割合は車両コスト全体の35%を占めます。このコストは主に電池・セルの材料費によるものです。つまり、電池の値段が下がると、電気自動車(EV)のコストはガソリン車に近づく、または安い領域に入ってきます。

電池のコスト推移

一方で、電池のコストはこの数十年で大幅に技術革新が進み、下落傾向にあり、劇的な下げ幅はおさまりつつあります。


参照:BloombergNEF

上の図は電池の重量容量当たりの価格の推移です。2013年当初は$684だった値段が2021年では$132まで下がっています。
一方で、グラフを見ると一目瞭然ですが、値段の下がり幅が鈍化していることが分かります。
これは、技術革新によくあることですが、開発初期は開発要素が多数あるために下げ幅は大きくなりがちですが、技術革新が進むに連れて、劇的な改善が起こりにくく、微小な改善が多くなるために改善幅が小さくなります。

なお、一点注目したいのは、テスラが上のグラフでいう容量あたりの値段において$50で提供できるバッテリーの開発を発表していることです。どのタイミングで投下されるかは注意が必要ですが、現行の値段($132)の63%ほどの値段削減になるため、これが実現されるとバッテリー・パックの価格が大幅に下がり、電気自動車(EV)本体の値段も合わせて下がることが予想されます。

一方、昨今の社会情勢的に、原料の値段が高騰しているため、2022年以降は、場合によっては上のグラフにおいては右肩下がりの傾向から一点、値段が上がり始めることも予想されており、2022年を最安価格として、その後は上昇することも予測されています。

以上の観点から、世界情勢も加味すると、2022年前後がバッテリー価格が最安に近く(低価格化の限界が近く)、製造原価から見た際の買い時は2022年あたりから魅力的になります。

②価格の視点(助成金)

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な「価格」の影響のもう1つの大きな要因は「助成金」の割引金額です。

日本では電気自動車の普及のために国や都道府県から助成金(補助金)がでています。
補助金額については、国が実施する電気自動車(EV)の購入時における補助金が2022年で過去最高になり、1台の購入あたりに最大85万円まで金額が上がりました。

下に示すのは、電気自動車(EV)に対する国の補助金の推移です。

2018年度(平成30年度):最大40万円
2019年度(令和元年度):最大40万円
2021年度(令和3年度):最大40万円
2022年度(令和4年度):最大85万円

おおむね、どの年度も40万円ほどの補助金が上限でしたが、2022年度は、過去最大の上限85万円の補助金が交付され、世間的にも大きな注目を浴びました。来年度以降の補助金額は定かではありませんが、補助金額だけを確認すると2022年は例外的に高額になっており、見てのとおり、電気自動車(EV)の「買い時」と言えます。

③デザインの視点

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な項目の1つが「デザイン」です。
人の好みがさまざまなため、車のデザインとしてもバリエーションが多いに越したことはありません。

電気自動車(EV)が販売され始めた2010年代の前半では、日産、テスラ、BMWなどから数えるほどの車種しか販売されていませんでした。一方、2022年現在、電気自動車の車種は実に100種を超え、さまざまな色、デザイン、ボディタイプの電気自動車が発売され始めています。

デザインが10種類もない市場環境で選ばないといけない場合、この好みの車が見つかりにくい可能性も高いですが、100種類近くの車種があるのであれば、さまざまなデザインニーズにも応えうると思われ、デザイン的な観点からも2022年以降は買い時のタイミングに入ってきていると考えられます。

④性能の視点

電気自動車(EV)の買い時を考える上で重要な項目の1つが「性能」です。
電気自動車(EV)の性能の中でも特に見られるのが「航続距離」です。日本でも電気自動車(EV)の先駆けとして発売された日産のリーフの初代モデルでは、環境性の高さや先進性などで大きな注目を浴びましたが、満充電時の航続距離は200km(JC08モード)で実航続距離は170km程度とされており、走行距離に関する不満が指摘されました。

その後、各社において航続距離の改善が行われ、現在は最長で航続距離が700kmクラスの電気自動車(EV)が台頭するなど、その距離は大幅に伸びてきています。
例えば、ベンツのEQS 450+の航続距離は770kmであり(参考)、上で紹介した初期の電気自動車(EV)よりも大きく伸びています。

参考までに、燃費の良いガソリン車における航続距離は1000-1300kmになるので、ガソリン車と比べると電気自動車(EV)の航続距離は2022年現在では劣る面がありますが、770kmの航続距離は横浜〜広島間(790km)ほどの距離になるので、十分に実利用の範囲に入ってきていることが分かります。

電気自動車(EV)の買い時を捉えるための注意点

電気自動車(EV)の買い時を捉えるための大切な注意点を紹介します。

年度初期に納入しよう(3〜6ヶ月まで先に動く)

上で紹介した「補助金」について、補助金には予算が定められていて、予算が尽き次第に「終了」になってしまいます。
多くの機関において、補助金は年度初めの4〜5月に受付を開始しますので、その時期に合わせて申請ができると、補助金を受け取れる可能性が高まります。
注意点が必要な点は、補助金を申請できるのは、各社で「発注」をした時ではなく、「納車(または車両Noの登録)」の後になります。

例えば、2022年10月現在、一部のメーカーの電気自動車(EV)は納期に6ヶ月以上かかる車種がありますので、例え2022年10月に購入を決めて発注をかけても、納車は2023年の4月頃になってしまうため、2022年度予算の補助金を受けとることはできず、不確定ではありますが2023年の補助金への申請になります。

最近は電気自動車(EV)の人気から、納車までに2〜3ヶ月かかることがザラにありますので、補助金を取りたい方は各年度の5月前後を目安に納車できるように計画的に購入するようにしましょう。

まとめ:電気自動車(EV)の買い時を捉えて、お得にEV生活にシフトしよう!

本記事は「【大予測】EVの買い時はいつ?値段・航続距離・満足感が上がるのはどのタイミング?」を紹介しました。

改めて、本記事をまとめます(2022年現在)。
・車の購入するときに重視されるのは1位「価格」77%、2位「デザイン」62%、3位「性能」55%。
・価格面について、車両価格で割合の多いバッテリー価格は下がり率が鈍化(今後は車両価格が下がりにくい)。
・補助金は例年40万円上限が22年に過去最大の85万円に増加。
・デザインは100種類以上の電気自動車(EV)が販売され始めていて豊富◎
・航続距離が最長700kmを超えるEVも台頭してきており、実利用での不便性が大幅改善◎
→過去から見ると、本体価格の下落・補助金過去最高・デザイン/航続距離も実利用範囲に入ってきていることから「2022年は買い時」のフェーズに入ってきています。

電気自動車(EV)は新しい車であり、本体価格や補助金、デザインや走行距離など分からないことが多数あって、購入の際には不安になります。本記事が読者様の不安を解消できていたら幸いです。

読んで下さりありがとうございました。
それでは、良いEVライフを!


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