投稿日:2022-10-04  更新日:2023-12-17

【維持費】電気自動車(EV)の自動車保険料とは?費用を分かりやすく解説

こんにちは。EVライフ編集部です。

「電気自動車(EV)の購入を検討しているけど、EVの自動車保険料ってどれくらいかかるんだろう?支払いはどんなタイミングなんだろう?電気自動車(EV)って新しい車だから自動車保険料もかなり違うのかな?」

こんな疑問に答えます。

先に結論として、2022年10月現在で、EVの自動車保険料は類似のボディタイプのガソリン車と比べると高めになる傾向があります。
具体例を交えながらEVの自動車保険料について解説して行きます。

本記事は「【維持費】電気自動車(EV)の自動車保険料とは?費用を分かりやすく解説」について紹介します。

【維持費】電気自動車(EV)の自動車保険料について

電気自動車(EV)の自動車保険料について紹介します。

そもそも電気自動車とは?

はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池の電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(または自然エネルギー)によって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。

電気自動車のメカニズム

電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。

参考記事:電気自動車(EV)とは?小学生でも分かる簡単な見分け方を紹介!


電気自動車(EV)の自動車保険料

電気自動車(EV)の自動車保険料は、ガソリン車などの従来までの自動車と比べて自動車保険料の決め方について大きな差異はありません。
また、保険料の算出については、各社の掛け率やオプションでも変わってくるので、一概に言いきれるものでもありません。
ここでは、電気自動車(EV)もガソリン車でも基本的に同一なものとみなし、自動車保険料の算出方法について紹介します。

【維持費】電気自動車(EV)の自動車保険料について(詳細)

それでは、電気自動車(EV)の自動車保険料の詳細について紹介して行きます。

電気自動車(EV)の自動車保険料を決める7つの要素

一般的に自動車保険料を決める要素として次の7つが挙げられます。

・【要素1】自動車の型式
型式別料率クラスで異なる保険料
・【要素2】ノンフリート等級
事故で等級が下がり高くなる保険料
・【要素3】保険料率の改定
保険会社の保険料率で変わる保険料
・【要素4】年齢
「全年齢」や「21歳以上」は高く「26歳以上」になると下がる保険料
・【要素5】運転者の範囲
契約車を運転する人の範囲によって異なる保険料
・【要素6】車の使用目的
日常・レジャー目的ならリスクが減り、下がる保険料
・【要素7】補償内容・各種割引
車両保険で大きく変わる保険料

参考:Rakuten保険の総合窓口



一方で、これらの要素は、
・「車の車種」に影響されるもの
・「被保険者(保険を契約する人)」に影響されるもの
・「保険会社」に影響されるもの
の3つのタイプに分けることができるため、整理すると次のようになります。

■「車の車種」に依存する要素
・【要素1】自動車の型式


■「被保険者」に依存する要素
・【要素2】ノンフリート等級
・【要素4】年齢
・【要素5】運転者の範囲
・【要素6】車の使用目的
・【要素7】補償内容・各種割引

■「保険会社」に依存する要素
・【要素3】保険料率の改定


自動車保険料に共通するのは『「車の車種」に依存する要素』になります。つまり、電気自動車の車種の違いで自動車保険料がかわるのは「【要素1】自動車の型式」であり、その他の項目は、その人自身の特性、または保険会社によって決められます。本記事ではガソリン車と比べた際のEVという車種の違いによる自動車保険料の違いに焦点をあてるため、「【要素1】自動車の型式」を深掘りしていきます。

電気自動車(EV)の自動車保険料「自動車の型式」について

車に共通で決められているのが「自動車の型式」ごとの型式別料率で、自動車保険料が決定する要素のなかで、第一に挙げられる内容になります。
保険料の算出には、車によって料率が変わる「型式別料率クラス」というものがあり、そのクラスによって料率が変わります。

型式別料率クラスの取り決めは2020年前後で変更がありました。

■2019年12月以前
2019年12月契約始期までの契約では、型式別料率クラスは、
「自家用普通自動車」
「自家用小型自動車」
の二種に適用されており、
対人・対物・傷害・車両
の4項目で1~9までのクラス分けがされていました。

■2020年1月以降
2020年1月以降が契約始期となる契約からは、
「自家用普通自動車」
「自家用小型自動車」
の二種については、
対人・対物・傷害・車両
の4項目で1~17までの17段階のクラス分けに細分化されます。
また、これまで型識別料率クラスが導入されていなかった
「自家用軽四輪自動車」
についても、
対人・対物・傷害・車両
の項目について1~3までの3段階にクラス分けされます。

型式別料率クラス

上のとおり、型式別料率クラスにおいては、対人・対物・損害・車両の4つの項目について、1〜17または1〜3のクラス分けがされており、保険料の算出に使用されています。
イメージとしては次のように分類されています。

参照:損保ジャパン


「型式別料率クラス」のどのクラスに該当するかは、同一型式別の事故実績によって決定します(つまり、車種(型式)によって、基本的な保険料のクラスが決まっているということです)。
該当するクラスは損害保険料率算出機構が年に一度見直しを行っているため、そこで型式のクラスが変われば、前年に比べて保険料が高くなるケースもあるのです。
具体的に日産が提供する電気自動車(EV)のリーフについて調べると、次のような型式クラスが割り当てられています。

サイトにアクセスすると、車の大別、メーカー名、車種名を打ち込むことができ、検索をかけると歴代の型式が表示されます。型式を選択すると上のように各4つの項目(対人・対物・傷害・車両)についてそのクラスを見ることができ、大まかに「その型式が高そうか安そうか」という目安を知ることができます。

一方、上の型式に対する料率クラスに対して、一律で保険料が決まる訳ではありません。

損害保険料率算出機構が算定する参考純率(上で紹介した料率クラス)を目安に、保険会社ごとに定期的に保険料率の改定が行われ、それによって保険料が変動しますする

つまり、損害保険料率算出機構の料率クラスはあくまでも目安であり、そのクラスに対していくらの保険料をのせるかは、保険会社に依存しますので、参考程度に見るようにしましょう。

電気自動車(EV)の保険料率クラスの具体例と比較

では、電気自動車(EV)の自動車保険料はガソリン車と比べるとどれくらい高いのか?この点は保険会社やオプションによって大きく変動するので一概には言えません。
そのため、損害保険料率算出機構の料率クラスを比べて紹介します。
比べるのは、電気自動車(EV)としては、国内でも販売台数の多い日産リーフの最新型式、ガソリン車としては、類似のボディタイプであるトヨタのカローラスポーツの最新型式における料率クラスです。また、メーカーが変わると料率クラスが変動することが多いため、ボディタイプは異なりますがトヨタの電気自動車(EV)のbZ4Xもあわせて比べてみます。

2021年1月1日以降の料率クラスを比較すると次のようになります。

日産リーフ(電気自動車)
・対人:11
・対物:11
・傷害:6
・車両:13

トヨタカローラスポーツ(ガソリン車・HV車)
・対人:7
・対物:7
・傷害:7
・車両:10

トヨタbZ4X(電気自動車
・対人:6
・対物:7
・傷害:7
・車両:13

以上のとおり、日産リーフでは、傷害の料率クラスを除き、他の3項目でクラスが大きく高いことがわかります。
また、トヨタのbZ4Xでは、3項目においてカローラスポーツと同等の水準の料率クラスである一方、車両の項目は日産リーフと同様にガソリン車よりに高い傾向にあるようです。

あくまでも3つのデータの比較にはなりますが、このような理由によって、電気自動車(EV)はガソリン車よりも自動車保険料が高く出る傾向があります。

電気自動車(EV)のお得な自動車保険の探し方


電気自動車(EV)の自動車保険の探し方について紹介します。

電気自動車(EV)の自動車保険料は複雑

電気自動車(EV)の自動車保険料は、先で紹介したとおりに基本的には「車の種類・被保険者・保険会社」のそれぞれを各社がそれぞれのレートに基づいて計算しているために、一般の人が一律に各社の費用を計算できるものではありません。
先の「自動車保険料を決める7つの要素」を正しく評価し、自動車保険料を決めていくのはとても煩雑で、難しく、時間もかかってしまいます。
そこで大切なことは「まずはEVの自動車保険料」をまずは実際に聞いてみることです。保険会社に確認することで、短時間の中で自動車保険料の具体的な金額感を知ることができます。

電気自動車(EV)の自動車保険料を下げる方法

電気自動車(EV)の自動車保険料を下げる上での最もカンタンで大切なことは「複数」の会社の見積もりを取ることです。
上でもお話ししたとおり、EVの自動車保険料の計算は、車・人・会社によって大きく異なります。たとえAさんにとって1番お得な保険会社がA社だったとしても、Bさんにとっては1番高い保険会社になることもあります。

また、各保険会社が決めるレートも定期的に見直されるため、1つ1つを細かく調べていくことは非効率です。そこでカンタンな方法は、EVの自動車保険料の見積もりを複数の保険会社にお願いして、その費用を比較する方法です。そうすることで短時間で、EVの自動車保険料の相場を知りながら、自分にとってお得なプランを見つけることができるようになります。

電気自動車(EV)のおすすめの自動車保険

それでは、電気自動車(EV)のおすすめの自動車保険を紹介していきます。

✔︎EVのおすすめ自動車保険

インズウェブ-自動車保険は比較で安くなる-:SBIホールディングスが運営する自動車保険の一括見積もりで、大手の運営のため安心感あるサービスです。
保険スクエアbang!:WebCrewが運営する自動車保険の一括見積もりで、700万人が利用する大規模比較サービスです。


インズウェブ-自動車保険は比較で安くなる-


インズウェブ-自動車保険は比較で安くなる-の特徴
・毎月約6万人が利用する自動車保険比較サービス
・最大20社を比較してくれる大規模比較
・試算結果がすぐに分かる

インズウェブの特徴は、銀行も運営している大手のSBIホールディングスが運営しているという安心感です。また、20社以上のたくさんの自動車保険会社の自動車保険料を比べてくれるので、世の中にたくさんのあるサービスの中でも、お得なサービスを見つけやすくなります。

公式サイトはこちら→ 自動車保険は比較で安くなる!


保険スクエアbang!


保険スクエアbang!の特徴
・700万人以上が利用する大規模保険比較サービス
・最大16社を比較してくれる大規模比較
・試算結果がすぐに分かる

 保険スクエアbang!は、多くの保険の一括比較を提供する会社で、自動車保険のほかにも、バイク、自転車、生命、ペット、火災、旅行など多くの種類の保険を取り扱っており、その利用者数は2021年12月時点で700万人を超えています。保険スクエアbang!の自動車保険の比較では、23年2月現在で、最大16社で実施してくれ、十分な数の保険会社を比べることができます。
 保険スクエアbang!のサイトでは、ファイナンシャルプランナー(FP)や弁護士などが自動車保険に関する金額面や事故発生時のケースなど、さまざまな情報を提供してくれていて、「たとえばこんな時の自動車保険はどうなるんだろう?」という点を確認しながら保険選びを進めていくことができます。

公式サイトはこちら→ 保険スクエアbang!


電気自動車(EV)の自動車保険料以外の維持費について

先に紹介した自動車保険料の他にも、電気自動車(EV)の維持にはガソリン車同様にさまざまな費用がかかります。

電気自動車(EV)の維持費の種類

電気自動車(EV)の維持費は、大枠として具体的に次のとおりです。

✔︎電気自動車(EV)の維持費の大枠

自動車税費
燃料費
車検費用自動車重量税含む)
自動車保険料
・ローン

当サイトでは、ガソリン車から電気自動車(EV)への取り替えの際の各種維持費のご紹介と、トータルとして結局のところ電気自動車(EV)がお得になるのかをシミュレーションを行いながら確認することができます。ぜひご検討ください。

参考:EVライフ コストシミュレーション


まとめ:電気自動車(EV)の自動車保険料を知って、EVをもっと身近に!

本記事は「【維持費】電気自動車(EV)の自動車保険料とは?費用を分かりやすく解説」について紹介しました。

改めて、電気自動車(EV)の自動車保険料の要点をまとめます。

・保険料の算出には7つの要素がある。
【要素1】自動車の型式
【要素2】ノンフリート等級
【要素3】保険料率の改定
【要素4】年齢
【要素5】運転者の範囲
【要素6】車の使用目的
【要素7】補償内容・各種割引

・7要素のうち、車種が影響するのは次の1点。
【要素1】自動車の型式~型式別料率クラスで異なる保険料~

・型式別料率クラスは4つの項目でクラス付される。
・対人
・対物
・傷害
・車両

・電気自動車(EV)はガソリン車と比べると車両の料率クラスが高い
→そのため、ガソリン車より自動車保険料が高めの設定になることが多い

電気自動車(EV)は新しい車であり、慣れたガソリン車と比べると各費用の概要がつかみにくいように感じると思いますが、当記事の内容があなたのEV検討の一助になれていたら幸いです。

読んで下さりありがとうございました。
それでは、良いEVライフを!

undefined

ガソリン車からEVへの乗り換えで賢くお得に暮らそう!

記事を読み終えたら… 

電気自動車への乗り換えで、年間維持費平均10,000円以上もお得に!

2022年はEV元年!すでに10万を超える人たちがEVに乗り換えています。次はアナタが電気自動車(EV)に乗り換えて、自動車の維持費を賢く抑えていきましょう。さっそく、アナタの使っているガソリン車と最新の電気自動車(EV)を比較しよう!

compare EV

電気自動車(EV)のまとめ・お得な情報

この記事を見た人におすすめの記事

Sunset in the mountains

EVライフ編集部

電気自動車を愛してやまないEVオーナー集団。とてもお得なEV、長い距離を走れるEV、人気のあるEVや最新の発売情報など、電気自動車が気になる人必見の情報をお届けします。

EVを導入する
「最適なEVライフ」を実現する6ステップ