投稿日:2022-10-08  更新日:2023-03-16

イオンで電気自動車の充電が無料なのか?【結論:有料です】

こんにちは、EVライフの編集部です。

「イオンの充電スタンドが無料って聞いたけど、本当?」

こんな疑問に答えます。
結論から言うと、イオンの充電スタンドは2020年から有料化されているため、イオンで電気自動車(EV)を無料で充電することは基本的にできません(2022年10月現在)
ただ、例外的に電気自動車(EV)の充電料金を無料で提供している店舗もあるため(2022年10月現在ではイオンモール久御山店)、近場のイオンの充電料金を事前にチェックしてみましょう。

本記事は「イオンで電気自動車の充電が無料なのか?【結論:基本有料です】 」について紹介します。

イオンで電気自動車の充電が無料なのか?【結論:基本は有料】 

先でも紹介しましたが、イオンでの電気自動車(EV)の充電は2022年現在、無料ではありません。

2022年のイオンでの電気自動車(EV)の充電料金の相場

全国のイオン系ショッピングセンター店舗数は370軒あり、都道府県の数よりも多くの店舗数を構えています。
イオンでは2020年の2月以降、各店舗にてEVの充電器の有料化が進みました。
店舗による差異がある可能性がありますが、概ねイオンにおける充電料金の相場は次のとおりです。

普通充電@イオン
・1時間:120円
・2時間:240円
・3時間:360円
お支払い方法:WAONカード

急速充電@イオン
1回30分で300円

参照:イオンモール扶桑


世間的な値段と比べると、イオンでの充電は安めの設定であり、お得に充電できることに変わりはありませんが、無料ではなくなっているので注意が必要です。

2020年2月以前はイオンでの電気自動車(EV)の充電は無料の場所もありました

なお、2020年の2月以前においては、イオンにおける電気自動車(EV)の充電を無料で提供している店舗がありましたので、現在でも「イオンで電気自動車(EV)を充電するのは無料」という感覚や噂が残っており、このような話が出たりします。

一方、正式には上のアナウンスのようにように、多くの店舗で有料化が進みましたので、ご注意してください。

有料でもイオンの急速充電は激安です

「イオンの電気自動車(EV)の充電は有料化されてちゃったのかあ。なら使ってもお得じゃないなあ。」と感じている方、ちょっと待ったです。
世間の相場において、急速充電の1回あたりの充電料金は次のとおりです。

急速充電:495円

一方、イオンにおける急速充電は1回あたり300円ですので、値段にすると「40%OFF」でとてもお得であることが分かります。

また、急速充電では30分間上手に充電すると約20kWhほど(日産リーフの40kWhモデルの半分程度の電気)をためることができます。
これを電気の容量あたりで考えると、1kWhあたり15円の換算になり、イオンでの急速充電は自宅の普通充電(平均的に1kWhあたり25円)よりも安くすみ、かつ早く充電ができる、とてもお得な充電です。

近くで無料の充電スポットがない場合、イオンの急速充電は次の手となるお得な充電方法になりますので、ぜひチェックしておきましょう。

例外的に充電無料のイオンもあります

なお、例外として電気自動車(EV)の無料充電を提供しているイオンもあります。
京都府にあるイオンモール久御山では普通充電・急速充電の無料の提供をしています(2022年10月現在)。


参照:イオンモール久御山

そのため、必ずしも「イオンでの電気自動車(EV)の充電は無料ではない」という訳ではないので注意が必要です。
お住まいの近くのイオンでも限定的に電気自動車(EV)の無料充電を提供している可能性がありますので、向かう前にぜひチェックしてみてください。

値段だけでない!イオンでの電気自動車(EV)の充電がおすすめな理由

2025年にイオンモール全店舗を再エネ100%

イオンは店舗における電気の電源について次のように報告されています。

イオンは8日、日本国内で展開しているイオンモール全159店で使用する電力を2025年までに、またイオンタウンなどのグループ店も含めた計445店を2030年までに、100%再生可能エネルギーに切り替えると発表した。これにより、同社の国内店舗による年間電力使用量約71億kWh(2020年度)の50%を2030年までに再エネ化する。同社は2018年に策定した「イオン脱炭素ビジョン2050」の中で、自社の店舗から排出するCO2(二酸化炭素)を2050年までにゼロにする目標を掲げていたが、これを10年前倒しし、新たに2040年までの達成を目指す考えで、脱炭素社会に向け、国内の大手スーパーの先頭に立って店舗の再エネ促進を加速する。(廣末智子)
同社が2025年度までに100%再エネを導入するのは、2021年7月時点の店舗数で、計159店(うち実施済み4店)のショッピングセンター「イオンモール」。さらに、同じ業態のイオンタウン149店(同1店)と、総合スーパー業態であるイオン、イオンスタイルを合わせた296店(同3店)についても2030年度までに実施するほか、今後、オープンする新店舗についても条件が許す限り100%再エネとする。
参考:サステナブル・ブランド ジャパン


イオンは、国の消費電力の1%を担っているという算出もあり、気候変動に与える影響度が高いことで注目されていますので、当業者が行う再エネの推進はとても注目度の高い取り組みになっています。

イオンでの充電を通して車でのCO2排出ゼロライフの実現

正式な発表はされていませんが、上の情報から「店舗における電力が再エネになる」ことが読み取れますので、店舗で充電される電気自動車(EV)の電源も概ね再エネに切り替わることが想定です。
そのため、2025年以降は、イオンモールで充電する電気は「再エネ由来」になることが想定されるため、イオンで充電することは、発電時にCO2を排出しない、完全クリーン(CO2を排出しない)な自動車ライフに繋がることであり、電気自動車(EV)の「環境性」を引き出す上でも、ぜひ活用していきたい充電サービスです。

その他のショッピングモールや1つ1つの出先の電源系の電源内訳(再エネ率)などを調べることは骨の折れる作業ですが、「イオンに行けば再エネ100%で充電できる」とシンプルに統一化されると、利用者側も分かりやすく、環境性の高いEVライフに貢献できるようになります。

電気自動車(EV)の充電が無料な場所があるのはなぜなのか?

イオンの電気自動車(EV)の充電は、おおむね有料になりましたが、一方で電気自動車(EV)の充電を無料で提供している充電ステーションもありますが、それはなぜなのでしょうか。その理由は大きく2つあります。

✔︎なぜ電気自動車(EV)の充電が無料なのか

①電気自動車(EV)の普及のため
②充電無料で誘致した方が売上に繋がるから

①電気自動車(EV)の普及のため

なぜ電気自動車(EV)の充電を無料で提供している場所があるのか、その理由の1つは「電気自動車(EV)の普及」のためです。この目的で電気自動車の充電を無料提供しているのは主に国・都道府県・市区町村が運営している役所の駐車場や、環境志向の高い企業になります。

世界は温室効果ガス(主に二酸化炭素)の排出のために、世界的な気候変動を招き、現在各地ですでに甚大な被害が生じています。こうした中、世界では温室効果ガス削減に向けた取り組みに批准することを発表しており、日本もそのうちの1つの国になります。

温室効果ガス削減に劇的な効果のある2大対策として、再エネルギーの導入、車の二酸化炭素排出量の削減が挙げられることがわかっており、現代の技術の中で車の二酸化炭素の排出量を下げる最大の効果がある対策としては「ガソリン車を減らし、電気自動車を増やしていく」ことになります。ガソリン車は、ガソリンを燃やして走るために走行しながら二酸化炭素を出しますが、電気自動車(EV)はパソコンや携帯電話と一緒で、搭載された電池のパワーを使って走るために二酸化炭素を出しません。また、製造工程を含めた車の全てのライフサイクルにおいても電気自動車(EV)はガソリン車より二酸化炭素排出量が低いことが分かってきています。

こうした状況のもと、日本では2035年を目処に新車におけるガソリン車の販売禁止の方針を出し、それに向けて電動車の割合を徐々に増やしていくことが必要になっています。一方、消費者側の視点に立つと、環境性の効果より経済的な効果がある方が電気自動車(EV)の乗り換えがスムーズに進む傾向があり、そのために充電代を無料で提供するなどして電気自動車(EV)の乗り換えメリットを出し、電気自動車(EV)の割合を増やしていこうとしています。

②充電無料で誘致した方が売上に繋がるから

なぜ電気自動車(EV)の充電を無料で提供している場所があるのか、2つ目の理由は「充電無料で誘致した方が売上に繋がるから」のためです。この目的で、電気自動車の充電を無料で提供しているのは主にお客様一人あたりの売上単価が高いことが見込まれるショッピングモールなどです。

実は電気自動車(EV)の電気代はガソリン車のガソリン代と比べると約半分程度になることが知られており、非常にお得で金額的に負担になりません。例えば、電気自動車(EV)でよく知られる日産のリーフの場合、急速充電を30分すると約161km(東京駅から富士山までの距離を悠に超える距離)を走れるほどで車としては約50%の充電をできますが、その時にかかる電気代は500円程度です。

一方、お客様一人あたりの売上単価が高いことが見込まれるショッピングモールでは、ショッピングモールに足を運んでもらえたら数千円の売上が見込める場合もあります。そうしたケースの場合、充電代の500円を無料で提供してでもお店に来てもらってお買い物をして頂いた方がトータルで考えた時に売上UPに繋がることがあります。電気自動車(EV)はガソリン車に比べて充電に時間がかかることも特徴として挙げられるため、その充電の待ち時間を利用してお店に立ち寄ってもらうことで売上UPを期待できるのです。

イオン以外で電気自動車の充電が無料のショッピングモール

なお、2022年現在でも電気自動車(EV)の充電を無料で提供しているショッピングモールはイオン以外にありますので紹介します。
なお、いずれのショッピングモールにおいて、すべての支店で無料サービスが提供されている訳ではありませんので、充電無料の目的で出向く場合には事前の確認をしましょう。

✔︎電気自動車(EV)の充電が無料のショッピングモール

①イオンモール
②三井アウトレットパーク
③ららぽーと
④テラスモール
⑤東京ガーデンテラス
⑥アリオ(倉敷)
⑦フレスタモール(岩国)


また、上記のお店以外にも2022年以降は劇的に電気自動車(EV)の割合が増えつつあり、それに伴って充電サービスを提供し始めている充電ステーションも増えていますので、ショッピングモール等へのお出かけの際は、お出かけ先のモールの充電代を一度検索してみることをお勧めします。

まとめ:電気自動車の充電が無料のショッピングモールを活用してお得に暮らそう

本記事は「イオンで電気自動車の充電が無料なのか?【結論:基本有料です】」を紹介しました。

改めて、本記事をまとめます。
・イオンの充電スタンドは2020年から有料化されているため、2022年10月現在はイオンで電気自動車(EV)を充電する場合に無料で充電することは基本的にできません。
・例外的に電気自動車(EV)の充電料金を無料で提供している店舗もあります(イオンモール久御山@22年10月現在)
・そのため、近場のイオンの充電料金を事前にチェックしてみましょう。
・またイオン以外にも電気自動車(EV)の無料充電を提供しているショッピングモールがあるので、事前にチェックしてみましょう。

電気自動車(EV)は新しい車であり、慣れたガソリン車と比べると使い方や充電の対応など不安に感じる点もあるかと思いますが、当記事の内容があなたのEV検討の一助になれていたら幸いです。

読んで下さりありがとうございました。
それでは、良いEVライフを!


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