投稿日:2022-10-13  更新日:2023-06-21

プジョーの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説

こんにちは、EVライフです!

私たちの身の回りにあるクルマは、現代社会に欠かせない快適で迅速な移動手段です。そんな車の次世代を担うモデルとして、電気自動車が今注目されています。電気自動車は電気のみで走行可能であり、再生可能エネルギーと組みあわせることで効果的に走行時の温室効果ガスの排出を抑えることができるため、世界各国でその販売や製造が増加しています。

そこで本記事では、フランスの自動車メーカーであるプジョーにスポットをあて、「プジョーの電気自動車!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、プジョーの電気自動車に関する動向を紹介していきたいと思います。

電気自動車の利用を検討している方の参考になれたら幸いです!

プジョーの電気自動車(EV)を見ていく前のおさらい


そもそも電気自動車(EV)とは?

はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池を電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーによって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。

電気自動車(EV)のメカニズム

電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。

関連記事:電気自動車(EV)とは?小学生でも分かる簡単な見分け方を紹介

プジョーの電気自動車(EV)の歴史


プジョーは1896年に設立されたフランスのクルマメーカーで長い歴史を有しています。そこでまず、プジョーの電気自動車に関して、これまでの経緯を簡単に振り返ってみたいと思います。以下に重要なトピックに関する年表をまとめてみました。

✔︎プジョーの電気自動車(EV)の歴史

1941年:プジョー初の電気自動車として小型車「VLV」を生産

当時、ドイツの占領と燃料不足に直面したプジョーは、ユニークな電気駆動の小型車VLV(Véhicule Léger de Ville - Light City Vehicle)を開発。オフセット2シートのミニカブリオレで、前が広く、後ろが狭い「サイクルカー」のような構造。前部に蓄電池、後輪に差動のない電気モーターを搭載し、航続距離は65〜75 km、最高時速は31kmであった。1941年から1943年にかけて、パリ地方のラ・ガレンヌ工場で合計377台のプジョーVLVが生産された。

1989年J5型電気自動車を開発し、自治体や企業向けに商用車の電気自動車を提供
プジョーはヨーロッパの主要メーカーとしては初めて、自治体や企業向けに商用車の電気自動車を提供。バッテリーメーカーであるSAF社との共同開発によるJ5型電気自動車は、内燃式バンの効率的な代替品を想定。

1993年:EDF(Electricté de France)との提携により電気自動車を開発

1994年:電気自動車「PEUGEOT Ion」を発表

ブジョーは1994年のパリ・サロン・モーターショーでPEUGEOT Ion(プジョー・イオン)を発表。2つのワイドなドアから4つのシートにアクセスでき、インテリアにはCDプレーヤー、ハンズフリー電話、液晶画面、子供用ゲーム機などが装備。ニッケルカドミウム電池を電源とする20kWの電気モーターを搭載。

1995年:個人向けの電気乗用車「106 ELECTRIC」を発売

1993年からの「106 ELECTRIC」を共同開発。25台の「106 ELECTRIC」が個人、専門家、地方自治体によってテストされたのち、一般に購入可能に。「106 ELECTRIC」は1993年から2003年までの間に3,542台の電気自動車が生産。

1996年:カーシェアリングのコンセプト「TULIP」を発表

2009年:フランクフルトモーターショーで、電気自動車のシティカーコンセプト「BB1」を発表

全長わずか2.5mの車両に4人が乗れるというBB1。超小型・超軽量(600kg)のカーボンボディを持ち、密集した都市環境の制約に適応した都市型自動車のモデル。リチウムイオン電池を搭載し、都市部での日常的な使用に十分な約60マイルの航続距離を実現。

2010年:電気自動車のコンセプトカー「EX1」を発表

「EX1」は2シーターのロードスターで、0-60mph加速がわずか2.24秒、最高速度は5.1秒で161mphに到達。シャープなエアロダイナミクス、超軽量構造、そして2つの電気モーターによる4輪駆動システムを通じての最大累積出力250kW(340bhp)を実現。カーボン構造と軽量化により、PEUGEOT EX1コンセプトカーは、国際自動車連盟が認定する6つの世界記録を更新。

2019年:電気自動車「e-2008 SUV」を発表

50kWhのバッテリーと100kWの電気モーターを搭載した「e-2008 SUV」は、WLTP試験で206マイルのゼロエミッション航続距離を実現。また、クラス最高レベルのドライバー支援機能および安全機能とともに、反応時間を向上させるホログラム技術を備えたプジョーの次世代「i-Cockpit 3D®」を搭載。

2020年:電気自動車「e-208」を日本で発売

参照:PEUGEOT



プジョーの電気自動車(EV)に関する概要


プジョーの電気自動車(EV)に関する考え方


プジョーは、自社のサイトの中で、自身のビジョンに関して次のように述べています。

From the design phase through to the end-of-life of the vehicles, PEUGEOT strives to limit their impact on the environment. In addition to respecting environmental standards, PEUGEOT aims to lead the way in sustainable mobility and therefore devotes substantial means towards reducing the ecological footprint of its vehicles....PEUGEOT e-208とPEUGEOT e-2008は、100%電気自動車で、責任ある都市型モビリティを提供します。
(和訳)プジョーは、車両の設計段階から製造終了に至るまで、環境に与える影響を最小限に抑えるよう努力しています。環境基準の遵守に加え、プジョーは持続可能なモビリティをリードすることを目指しており、そのために車両のエコロジカルフットプリントを削減するために多大な手段を講じています。PEUGEOT e-208とPEUGEOT e-2008は、100%電気自動車で、責任ある都市型モビリティを提供します。


このことから、プジョーは、持続可能なモビリティをリードすることを目指しており、そのために100%電気自動車で、責任ある都市型モビリティを提供していく考えであることが伺えます。

参照:PEUGEOT


プジョーの電気自動車(EV)のシェア


2022年の世界の電気自動車市場におけるプジョーのシェアは16位の状況です。以下に示すのは、2022年1~5月のおける世界の電気自動車のシェアランキングですが、BYDなどの中国のクルマメーカー、アメリカのテスラ等が上位に位置付けています。その中で、プジョーは中堅どころにつけている状況です。


参照:CleanTechnica


プジョーの電気自動車(EV)に関する目標


上記で述べたようにプジョーは、持続可能なモビリティをリードすることを目指しています。その為に、2030年までに欧州で発売されるプジョーの新型車はすべて完全電気自動車のみになることを目指すと公表しています。

これは、2035年にゼロエミッション車のみを義務付けるというEUの提案より5年早いものとなります。一方で、欧州以外の地域では、プジョーは2030年以降も内燃機関モデルを提供し続ける意向です。

参照:electrive.com


プジョーの電気自動車(EV)の主なラインアップ


では、2022年においてプジョー日本で展開する電気自動車のラインナップを見ていきましょう。


プジョーの電気自動車(EV)の主なラインナップ1:PEUGEOT e-208


2022年現在において、プジョーはコンパクトタイプの電気自動車「PEUGEOT e-208」を展開しています。


主な仕様は以下のようになっています。
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車両価格:4,602,000円~
走行距離:395 km
乗車定員:5
バッテリー容量:50 kWh
最高出力:100 kW
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プジョーによると、PEUGEOT e-208はコンパクトカーの基準を塗り替えるゲームチェンジャーと期待され、コンパクトでありながら、ダイナミックな存在感を意図したデザインと機能性を目指しています。

e-208に採用された高効率電動モーターは、最高出力100kWで、最大トルク260Nmの性能を有し、発進時から最大のトルクを発生するモーターとされています。また、e-208には、先進の予防安全、ドライビングアシスト機能であるADASが採用されています。

参照:PEUGEOT


プジョーの電気自動車(EV)の主なラインナップ2:PEUGEOT e-2008


2022年現在において、プジョーはSUVタイプの電気自動車「PEUGEOT e-2008」も販売しています。

主な仕様は以下のようになっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
車両価格:5,060,000円~
走行距離:380 km
乗車定員:5
バッテリー容量:50 kWh
最高出力:100 kW
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プジョーによると、PEUGEOT e-208は、攻めの次世代コンパクトSUVとなることを目指して開発、販売されているようです。十分なロードクリアランスを保ちつつも、低く構えるようなフォルムになっています。特徴的なウエストラインを有するデザインの他、街ゆく人の視線を奪うスタイリング、運転をエンターテイメントにする3D i-Cockpitなどの特徴を謳っています。

e-208と同様に、e-2008に採用された高効率電動モーターは最高出力100kWで、最大トルク260Nmの性能を有しています。e-2008にも、先進の予防安全、ドライビングアシスト機能であるADASが採用されています。

参照:PEUGEOT


プジョーの電気自動車(EV)に関するまとめ


いかがでしたでしょうか?ここまで、「プジョーの電気自動車!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、プジョーの電気自動車に関して紹介してきました。改めて本記事の内容をこちらにまとめます。

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✔︎プジョーの電気自動車(EV)に関するまとめ

・プジョーの電気自動車(EV)の歴史

1941年:プジョー初の電気自動車として小型車「VLV」を生産
2019年:電気自動車「e-2008 SUV」を発表
2020年:電気自動車「e-208」を日本で発売

・プジョーの電気自動車(EV)に関する考え方

プジョーは持続可能なモビリティをリードすることを目指しており、そのために100%電気自動車で、責任ある都市型モビリティを提供していく

・プジョーの電気自動車(EV)のシェア

2022年の世界の電気自動車市場におけるプジョーのシェアは16位の状況

プジョーの電気自動車(EV)に関する目標

2030年までに欧州で発売されるプジョーの新型車はすべて完全電気自動車のみになることを目指す

・プジョーの電気自動車(EV)の主なラインアップ(2022年)

プジョーの電気自動車の主なラインナップ1:PEUGEOT e-208
プジョーの電気自動車の主なラインナップ2:PEUGEOT e-2008
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本記事が、プジョーの電気自動車に関する理解を深める手助けをできていたら嬉しいです。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、楽しいEVライフを!

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