こんにちは、EVライフです!
買い物や通勤通学、そして娯楽など私たちの生活の一部を支えるクルマ。今、次世代のモビリティとして電気自動車が注目されています。電気自動車は電気のみで走行可能であり、また再生可能エネルギーと組みあわせることで効果的に走行時の温室効果ガスの排出を抑えられるとして世界で盛り上がりを見せています。
本記事では、ドイツの車メーカーのアウディに焦点を当て、「アウディの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、アウディの電気自動車に関する動向を紹介していきたいと思います。
電気自動車の利用を検討している方の参考になれたら幸いです!
アウディの電気自動車(EV)を見ていく前のおさらい
そもそも電気自動車(EV)とは?
はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池を電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(または自然エネルギー)によって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。
電気自動車(EV)のメカニズム
電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。
関連記事:電気自動車(EV)とは?小学生でも分かる簡単な見分け方を紹介
アウディの電気自動車(EV)の歴史
まず初めにアウディにおける電気自動車の歴史を振り返ってみたいと思います。以下に重要なトピックに関する年表をまとめてみました。
✔︎アウディの電気自動車(EV)の歴史
1989年:アウディ 100 Avant duo をプラグインハイブリッドのコンセプトカーとして制作
1985年:アウディ A4 Avant duoをヨーロッパ市場に限定販売
2009年:電気自動車「Audi e-tron」を試作
アウディは、2009に、純粋な電気駆動システムを搭載した高性能スポーツカー、e-tronを発表。フロントとリアにそれぞれ2個ずつ、計4個のモーターでホイールを駆動。最高出力230kW(313ps)、最大トルク4,500Nmを発生するこの2シーターモデルは、0-100km/h加速4.8秒、60-120km/h加速4.1秒を実現。リチウムイオンバッテリーは、42.4キロワット時の使用可能なエネルギーを供給し、約248キロメートルの航続距離を可能にした。
2012年:FIA 世界耐久選手権にハイブリッド車「Audi R18 e-tron」で参画
2015年:SUVの電気自動車のコンセプト「Audi E-Tron Quattro」をフランクリンモーターショーで公開
2019年:電気自動車「Audi e-tron」を販売開始
アウディは最初の電気自動車e-tronの生産を12018から開始し、2019年に販売が始まりました。これは、2009年にe-tronのコンセプトをドイツのモーターショーで公開してからちょうど10年後になります。95kWのバッテリーを搭載し、欧州基準の走行距離は328kmでした。
2020年:スポーツタイプSUVの電気自動車「Audi e-tron Sportback」を発売開始
2021年:スポーツタイプの電気自動車「Audi e-tron GT」を発売開始
2022年:アウディの初のコンパクトSUV電気自動車「Audi Q4 e-tron」を発売開始
こうして振り返ってみると、アウディは1980年代には電気自動車関連の発表を行い、早くからその開発や検討をおこなってきたことが分かります。また2009年に電気自動車のコンセプトを打ち出し、10年かけてその製造や販売までこぎつけており、社内的にも息の長いプロジェクトである印象です。近年は立て続けにe-tronブラントの電気自動車をリリースしており、その注目度合いが伺えます。
アウディの電気自動車(EV)に関する概要
アウディの電気自動車(EV)に関する考え方や特徴
アウディは、2021年に「企業戦略 "Vorsprung 2030 "」を発表し、「技術による進歩」をスローガンに、2030年までに持続可能で社会的、技術的なリーダーとなることを目標にしました。発表では、「私たちの社会では、変化のスピードが急速に高まっており、私たちは自らの変革を加速させているのです。独自のエコシステムを備えた比類のない車載システムを電気自動車の顧客に提供したいと考えています。」と述べています。また、アウディは、遅くとも2050年までに炭素排出量ゼロの企業になりたいと考えています。
このことから、アウディは、自らを素早く変革しながら、比類のない車載システムを電気自動車の顧客に提供することで、技術による進歩を先導していきたい考えであることが伺えます。
アウディの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるアウディのシェアは13位の状況です。以下に示すのは、2022年1~5月のおける世界の電気自動車のシェアランキングですが、上位は中国、アメリカ、ドイツなどの企業が占めています。それでも、アウディのブランドへの根強い人気や技術とマーケティング戦略によって、中位に位置付けている状況です。
アウディの電気自動車(EV)に関する目標
上記の述べたようにアウディは、遅くとも2050年までに炭素排出量ゼロの企業になりたいと考えています。
その為に、2025年までに約40%の生産車を電気自動車とハイブリッド車にする意向を示しています。また、30車種の電気自動車を同時期までに展開する計画のようです。
電動者への投資額は2024年までで1.4兆円程度とされ、コストと収益を最適化することでe-モビリティを収益性の高いものにし、中期的には9〜11%のプレミアムリターンを達成したいと考えているとしています。
参照:Audi
アウディの電気自動車(EV)の主なラインアップ
では、2022年においてアウディが日本で展開する電気自動車の主なラインナップを見ていきましょう。
アウディの電気自動車(EV)の主なラインナップ1:Audi Q4 e-tron
2022年、アウディはコンパクトSUVタイプの電気自動車「Q4 e-tron」を展開しています。
主な仕様は以下のようになっています。
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車両価格:5,990,000円~
走行距離:576 km
乗車定員:5名
バッテリー容量:82 kWh
最高出力:150 kW
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アウディによると、Audi Q4 e-tronは1基の電気モーターがパワーの源で、最高出力150kW、最大トルク310Nmを発揮し、軽快なパフォーマンスを生み出すとしています。市街地や高速道路など多彩なシーンで、電気自動車の特性を体感できるとうたっています。軽量で高剛性のボディ構造に加えて、バッテリーをホイールベース間の床下に搭載することで低重心を実現し、運動性能の基盤となるボディバランスを追求することで、軽快なハンドリング性能と安定性を目指しています。
一充電当たりの走行距離は576 kmとなっており、通勤通学だけでなくレジャーや娯楽などの多様の目的で、市街地や高速道路など多彩な場所で活躍できる電気自動車を目指しているようです。
ボディ右サイドのリヤホイール付近に充電ポートを備えており、操作はプラグを差し込むだけ。自宅での普通充電はもちろん、外出先の様々な場所で急速充電ステーションを利用することが可能のようです。
参照:Audi
アウディの電気自動車(EV)の主なラインナップ2:Audi e-tron sport
2022年現在、アウディはSUVタイプの電気自動車「e-tron」を展開しています。
主な仕様は以下のようになっています。
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車両価格:10,700,000円~
走行距離:355 km
乗車定員:5名
バッテリー容量:95 kWh
最高出力:230 kW
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発表によると、Audi e-tron 55は、最高出力300kW、最大トルク664Nmの動力性能となっています(ブーストモード時)。アウディは、低速走行時から高速までのスムーズな加速感や正確なステアリングフィールを有しているとうたっています。このような運転性能が、電気自動車の特徴である静粛さやゼロエミッションと両立できるように設計されているようです。
また、自宅での普通充電や外出先の急送充電に対応し、ロングドライブにも十分な一充電走行距離が特徴です。さらに、日本全国の充電ステーションが、Audi e-tronを運転するユーザーの走りを支えるとしています。
参照:Audi
アウディの電気自動車(EV)の主なラインナップ3:Audi e-tron GT quattro
2022年、アウディはコンパクトSUVタイプの電気自動車「Q4 e-tron」を展開しています。
主な仕様は以下のようになっています。
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車両価格:13,990,000円~
走行距離:534 km
乗車定員:5名
バッテリー容量:93.4 kWh
最高出力:390 kW
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「電気で駆ける彫刻」、アウディの公式はAudi e-tron GT quattroをこのように表現しています。時代の先端を行くテクノロジーと、感性を刺激するエモーショナルなデザインを両立したアウディの理想を体現する電気自動車として、アウディはこのモデルを提供しているようです。
発表によると、車両前後に配置された2基のモーターがそれぞれ前輪と後輪を駆動する、電動4WDシステムquattroを搭載。長きにわたり蓄積してきたquattroのノウハウを活かし、最新の電子制御技術を駆使して革新的なシステムを開発したとしています。また、様々な走行状況に応じて前後のトルク配分を連続的かつ完全可変的に変化させ、あらゆる路面状況で最適な走りを実現したと主張しています。
また、車内においても最新のテクノロジーを取り入れたインターフェースをそらえ、スポーティなフラットボトムのハンドルやスポーツシートを搭載しているようです。
参照:Audi
アウディの電気自動車(EV)に関するまとめ
ここまで、「アウディの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、アウディの電気自動車に関して紹介してきました。改めて本記事の内容をこちらにまとめます。
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✔︎アウディの電気自動車(EV)に関するまとめ
アウディの電気自動車(EV)の歴史
アウディは1980年代には電気自動車関連の発表を行い、早くからその開発や検討をおこなってきたこと
2009年に電気自動車のコンセプトを打ち出し、10年かけてその製造や販売までこぎつけた
アウディの電気自動車(EV)に関する考え方
アウディは、自らを素早く変革しながら、比類のない車載システムを電気自動車の顧客に提供することで、技術による進歩を先導していきたい
アウディの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるアウディのシェアは13位の状況
アウディの電気自動車(EV)に関する目標
2025年までに約40%の生産車を電気自動車とハイブリッド車にする意向。また、30車種の電気自動車を同時期までに展開する計画。
アウディの電気自動車(EV)の主なラインアップ(2022年)
アウディの電気自動車の主なラインナップ1:Audi Q4 e-tron
アウディの電気自動車の主なラインナップ2:Audi e-tron
アウディの電気自動車の主なラインナップ3:Audi e-tron GT quattro
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本記事が、アウディの電気自動車に関する理解を深める手助けをできていたら嬉しいです。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、楽しいEVライフを!