こんにちは、EVライフです!
最近、街中や郊外でも電気自動車を見かけるようになってきました。世界の平均気温があがり、大型台風も頻繁に発生している中で、電気自動車は人と地球にやさしい次世代のクルマとして、注目を集めています。
電気自動車は走行時に温室効果ガスを含んだ排気ガスを出さず、再生可能エネルギーとの組み合わせによって化石燃料に依存することなく走行することができるため、持続的な社会の実現に向けて大きな鍵になるとされています。
本記事では、ドイツのクルマメーカーのメルセデスベンツに焦点を当て、「ベンツの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、ベンツの電気自動車に関する動向を紹介していきたいと思います。
電気自動車の利用を検討している方の参考になれたら幸いです!
ベンツの電気自動車(EV)を見ていく前のおさらい
そもそも電気自動車(EV)とは?
はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池を電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(または自然エネルギー)によって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。
電気自動車(EV)のメカニズム
電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。
ベンツの電気自動車(EV)の歴史
ベンツの電気自動車に関して、まずはベンツにおける電気自動車の歴史を簡単に見ていきましょう。以下に重要なトピックに関する年表をまとめてみました。
✔︎ベンツの電気自動車(EV)の歴史
1906年:ベンツの前身Daimler-Motoren-Gesellschaftが、ベンツ初の電気自動車「battery-powered Mercédès Electrique」を制作
1974年:ライトバン型の電気自動車「LE 306 V van」を試作
当時の電池の性能もありながら、走行距離が65km、最大速度は75km/hを記録した。また電池は交換式となっており、通常のガソリン車の補給時間と同等の充填時間を達成。
1992年:ドイツのRügen島における電気自動車の実装試験に参画。一般向け電気自動車「190E Electro cars」を制作。
試験にはタクシー運転手など様々な人が参加し、実際の日常生活の中で電気自動車が走行された。4年間のテストの中で特に大きな問題も見られす、年間100,000 km の走行距離を実現した車もあり、電気自動車の信頼性が示された。
2008年:ロンドンにおける電気自動車の大規模実証試験に参画。電気自動車「Smart Fortwo Electric Drive」を100台提供し、理想的な電気自動車と充電設備を検討。
2009年:ダイムラーが2種類の電気自動車の政策を開始。1000台のSmart Fortwo Electric Driveがベルリンにて販売される。後に、イタリア、イギリスなど欧州を中心に展開。
2019年:日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車で「EQC」を発売
2021年:ちょうどいいサイズで使い勝手に優れる本格的な純電気自動車として、「EQA」を発売
歴史を見てみると、ベンツは、1906年に電気自動車を試作するなど早い時期から電気自動車開発に着手し、魏技術改善や実証テストをすすめてきたことが分かります。また、2019年には日本市場初となる電気自動車を発表するなど、近年の車の電化ニーズに対応してグローバルに電気自動車を展開しようとしていることも分かります。
ベンツの電気自動車(EV)に関する概要
ベンツの電気自動車(EV)に関する考え方や特徴
2022年にベンツは、環境対策に関するプレスリリースでは、次のように述べています。
The desire for individual mobility keeps growing. Our mission is to meet this need in a sustainable way. Mercedes-Benz has a clear roadmap how to become carbon-neutral. By 2030, we want to reach the half-way mark.
(和訳)個人のモビリティへの期待は高まり続けています。そのニーズに持続可能な方法でそのニーズにこたえることが私たちのミッションです。メルセデス・ベンツはカーボンニュートラルになるための明確なロードマップを持っており、2030年までに半分を実現したいと思っています。
このことから、ベンツは電気自動車の開発や販売を通じて、個人のモビリティへの欲求に持続可能な形でこたえていこうとしていることが伺えます。
その為に鍵となるポイントとして以下の4つの点を強調しています。
・電気のみで自動車が走るの世界
・環境負荷の無い充電環境ー電気自動車のための再生可能エネルギーの活用
・材料のイノベーションやリサイクルによる電池や車体材料の環境負荷低減
ベンツの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるベンツのシェアは第6位です。下記の2022年1~5月における電気自動車の売上ランキングは、以下に示す通り、中国の新興メーカーBYDや米国のTeslaが大きくリードしていますが、ベンツも堅調なシェアを獲得しています。
ベンツの電気自動車(EV)に関する目標
上記のようにのベンツは、2030年までに乗客当たりの二酸化炭素排出量を半分に削減する目標を掲げています。そのための重要なステップとして、2030年までに全ての販売車を電化することを目指しています。
ベンツは、既に自動車の電化に非常に積極的であり、2025年までにプラグインハイブリットと電気自動車の振り上げ比率を50%まで引き上げ、さらに203までにすべてのクルマを電化することを目標においています。
世界全体で、既に6種類の電気自動車を展開しており、新たに3種類の新モデルもラインナップに加える予定です。とくに需要が大きいSUVタイプとバンタイプに注力する予定だと述べられています。
ベンツの電気自動車(EV)の主なラインアップ(日本)
では、2022年においてベンツが日本内での展開する電気自動車のラインナップを見ていきましょう。
ベンツの電気自動車(EV)の主なラインナップ1:EQC
ベンツは2019年に、日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車「EQC」をリリースしました。電気自動車固有の 先進的なデザインを考慮し、さらにこれまでのメルセデス・ ベンツの特長とされる安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高いレベルで実現しているとされています。
主な仕様は以下のようになっています。
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車両価格:9,600,000円
走行距離:400 km
乗車定員:5名
バッテリー容量:80kWh
最高出力:300kW
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発表によると、EQCには前後アクスルにそれぞれ1つずつモーターが搭載され、低中負荷領域では、効率を高めるため、フロントのモーターのみで走行、走行状況に応じてリアの モーターを稼働させ、前後のトルクを可変的に調整することで、四輪駆動の優れたドライビング特性が得られるようです。
また、納車時に車載される専用の充電カードを使用し、全国に約21,000基ある提携充電ネットワークでEQCに充電することができます。
さらに、自動車が通信することにより利用者の利便性を向上する先進的なサービスやベンツのデザインの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」を突き詰めたデザインなど様々な特徴を有しています。
ベンツの電気自動車(EV)の主なラインナップ2:EQA
日本市場における電気自動車第2弾として、ベンツは2021年に「EQA」を発表しています。日本の道路環境下において取り回しのよいサイズを意識し、またSUVとしての日常の使い勝手も両立させた車を目指しており、410 kmと十分な航続距離も特徴です。
主な使用は以下のようになっています。
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車両価格:7,330,000円
走行距離:423 km
乗車定員:5名
バッテリー容量:66.5kWh
最高出力:300kW
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ベンツの発表によると、「EQA」はフロントアクスルにモーターが搭載され前輪を駆動し、十分な加速力を持ちながら、 従来の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムーズな制御がなされているようです。また、6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電対応し、電気自動車でありながら、これまでのベンツの特長である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質 などを高いレベルで実現できたとしています。
EQCと同様に全国約21,000基での充電サービス利用が1年間無料のサービスを受けることができます。さらに、初めて電気自動車の保有を検討される方の不安を一掃するため、保険や税金などの費用を定額にするプログラムを提供しています。
ベンツの電気自動車(EV)に関するまとめ
ここまで、「ベンツの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、ベンツの電気自動車に関して紹介してきました。改めて本記事の内容をこちらにまとめます。
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✔︎ベンツの電気自動車(EV)に関するまとめ
ベンツの電気自動車(EV)の歴史
ベンツは、1906年に電気自動車を試作するなど早い時期から電気自動車開発に着手し、魏技術改善や実証テストをすすめてきた。
2019年には日本市場初となる電気自動車を発表するなど、近年の車の電化ニーズに対応してグローバルに電気自動車を展開。
ベンツの電気自動車(EV)に関する考え方
ベンツは電気自動車の開発や販売を通じて、個人のモビリティへの欲求に持続可能な形でこたえていこうとしている
ベンツの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるベンツのシェアは第6位
ベンツの電気自動車(EV)に関する目標
2030年までに乗客当たりの二酸化炭素排出量を半分に削減する目標を掲げ、同時期までに全ての販売車を電化する目標
ベンツの電気自動車(EV)の主なラインアップ(2022年)
ベンツの電気自動車の主なラインナップ1:EQC
ベンツの電気自動車の主なラインナップ1:EQA
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本記事が、ベンツの電気自動車に関する理解を深める手助けをできていたら嬉しいです。
また、EVライフでは簡単にあなたの車と電気自動車を比べることできます。是非お試しください!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、楽しいEVライフを!