投稿日:2022-10-06  更新日:2022-10-08

【どうする?】電気自動車の停電時の充電方法・使い方を解説!

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こんにちは、EVライフ編集部です。

「電気自動車(EV)って、停電のときの停電はどうするんだろう?停電のときこそ、インフラの問題のない場所に移動したい、ってこともあるだろうし。」

こんな疑問に答えていきます。

結論からお伝えすると、
・停電時には基本的に充電はできません。
・日本の停電は世界的に見ると、時間が短いために、電欠の致命的な問題にはなりにくいと想定されます。
・一方、どうしても対策したい場合には「蓄電池」または「発電機」の備えが必要です。
詳細を記事で紹介していきます。

本記事は「【どうする?】電気自動車の停電時の充電方法・使い方を解説!」について紹介します。

電気自動車の停電時の充電方法

電気自動車の停電時の充電方法について紹介します。

結論:停電時は系統から充電できません

結論として停電時は系統(コンセント)からの充電ができなくなります。
一般的に設置されている充電スタンドのうち、ごく一部を除き、ほとんど全ての充電スタンドの電気は系統から来ています。
つまり、系統電源が停電によって供給されなくなると、合わせて充電ができなくなってしまいます。

日本の停電は短時間なので大きな問題はない?

「停電時に充電できないなんて、ものすごい問題じゃないか!」と感じるかもしれません。
そこで、実施に停電になって充電できない状況を想定してみましょう。
日本の電気インフラは世界の中でも優れた状態にあり、世界各国における停電からの復旧までの時間を比べると、10〜20分と短い時間で日本の電気は復旧できることが報告されています(大規模な災害は除く一般停電に限り。参照)。

では、長めの停電を想定し、20分間電気を充電できない環境を想定してみます。
停電で電気が使えない状況で、仮にEVを走らせ続けたとして、電気の消費量はおよそ3.3kWhになります(計算は平均燃費6km/kwhとし、20分間時速60kmで走り続けた時(走行距離20km)を想定)。
最近の電気自動車(EV)は走行距離が伸びてきているので、多くのEVでバッテリーの容量は20kWh以上なので、3kWh強の電気を使っても、致命的に電欠になることは少ないことが想定されます。

短期の停電で、どうしても充電したい場合の対策

通常の停電では、EVの充電が致命的な電欠の原因になりにくいことを紹介しましたが、それでも充電したい場合には、値段はかかりますが充電する方法がない訳ではありません。

✔︎停電時に系統外から充電する方法

①蓄電池の活用

1つは大型の「蓄電池」を備えておくことです。
大型の蓄電池では容量が10kWhを超える製品も販売されているので、こうしたバッテリーを自宅に備えておくと、万一の際でも当バッテリーからEVに充電することができます。

②発電機の活用

2つ目の方法は「発電機」を備えておくことです。
ガソリンや軽油を使って電気を発電する発電機が各種販売されており、EVを充電することのできる数kWの出力能力を持った製品を備えておくことで、万一の際には燃料を用いることでEVの充電をすることができます。

大規模災害時による大規模停電時の充電

一方、大規模災害のときには、数時間から数日にわたって電気の供給が止まることも想定されます。
こうした際は、電気の復旧をまつ、もしくは発電機等を活用した充電で対処法することができます。
詳細については次の記事で紹介していますのでご覧ください。
関連記事:【使えるの?】災害時・緊急時の電気自動車(EV)の充電の問題と対策方法

一部では「蓄電機能付き」充電スタンドも



また、一部ではありますが、蓄電機能を持った充電スタンドの普及も始まっています。
トヨタオートモールクリエイトが運営する「カラフルタウン岐阜」は、リユース蓄電池並びに太陽光発電を活用したEV充電器を増設して、「カラタンスマートステーション」を9月20日(火)にオープンすると発表しています。

既設のEV充電スタンド3台と増設した3台の計6台すべてを、リユース蓄電池並びに太陽光発電パネルと接続し、再生エネルギーを利用した「カラタンスマートステーション」として開設。

蓄電池としては10kWhの容量が採用されています。急速充電(40kWh)では20分間(一般的な停電の長めの時間想定)で13kWhほどの供給が必要なので、少し容量が足りませんが、普通十分なら十分に保つ容量になります。

こうした設備が広がると、停電時でも電気自動車(EV)の充電を守る強靭なインフラに繋がるため、社会的な促進が望まれます。

参照:カラフルタウン

参照:Car &レジャー


電気自動車の停電時の活用方法

一方、停電時は電気自動車(EV)が電気供給の救世主になりうる使い方が広がってきています。

電気自動車(EV)から住宅へ(VtH)

電気自動車(EV)の蓄電池の容量は家庭で1日に使用している電力よりも大きく、停電時等の電源として期待されています。
電気自動車(EV)の中でも「VtH(またはV2H)対応」のEVの場合は、EVのバッテリーの電源を車外に取り出し、住宅の電気に活用することができます。
ちなみに、VtHとは「Vehicle to Home」の略で「車から家へ」という意味になります。

VtH型電気自動車(EV)の電源供給時間の目安

一般家庭における1日の電気の平均使用量は18.5kWh(参照)になるため、国内で知名度の高い日産リーフの低容量モデル(40kWh)を電源供給に使用した場合は、

電源供給できる日数
=40 kWh / (18.5kWh/日)
=約2.2日

という計算から、おおよそ2日間の電気を供給ができることがわかります。

また、VtH型の電気自動車(EV)からの電源供給は、災害時における街の強靭性の向上のために国からも期待されており、各車メーカーや自治体等で検証が行われています。
経産省の報告によると、2019年の台風15号の際は電気自動車(EV)を派遣し、災害時の電源供給で電気自動車(EV)が活躍した話が取り上げられています。

2019年の台風15号の際は、停電が長引く千葉県内の被災地に自動車メーカー各社が電動車を派遣。携帯電話の充電をはじめ、エアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、夜間照明、地下水汲み上げポンプなどへの電力供給をおこない、被災生活の負担軽減に大いに役立ちました。

EVからの給電:避難所等で携帯電話充電、扇風機、冷蔵庫等に使用。
参照:経産省


電気自動車の普及が広がると、それだけ災害時に活用できるEVが増えるため、停電時の対策としてはぜひ知っておきたいEVの活用方法になります。

まとめ:停電時の電気自動車(EV)の対応を知って、EVを身近に!

本記事は「【どうする?】電気自動車の停電時の充電方法・使い方を解説!」について紹介しました。

改めて、本記事の要点をまとめます。

・停電時、系統からの充電はできなくなります
・日本の一般的な停電は最長でも20分程度なので致命的な電欠になることは考えにくいです
・少しずつですが蓄電池機能を持つ充電スタンドも台頭しています
・どうしても停電時に充電したい場合は蓄電池か発電機を備えておきましょう

電気自動車(EV)は新しい車であり、慣れたガソリン車と比べると使い方や緊急時の対応など不安に感じる点もあるかと思いますが、当記事の内容があなたのEV検討の一助になれていたら幸いです。

読んで下さりありがとうございました。
それでは、良いEVライフを!

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