投稿日:2022-09-23  更新日:2023-02-20

【オーナー解説】2022年版の電気自動車(EV)のメリットとデメリット

こんにちわ。
EVライフの編集部です。

「電気自動車(EV)の乗り換えを考えているけど、ガソリン車と比較した時のメリットとデメリットを知りたい」
「電気自動車(EV)を検討しているけど、良い話を聞かない、、、EVはデメリットしかないのだろうか。。。」

こんな疑問に、ガソリン車・電気自動車(EV)の両方を所有した経験のある者が答えていきます。
本記事は「【オーナー解説】2022年版の電気自動車(EV)のメリットとデメリット」を紹介します。

電気自動車(EV)のメリット

電気自動車(EV)のメリットには次のことが挙げられます。
✔︎電気自動車(EV)のメリット

①環境性が高い
②維持費が安い
③助成金が手厚い
④スタンドに行かなくて良い
⑤緊急時の電源になる


①環境性が高い

電気自動車(EV)のメリットの第一に挙げあらるのは環境性の高さです。走行時において電気自動車(EV)は地球温度化の原因となる二酸化炭素(CO2)を排出しません。そのため、ガソリン車と比較した時に、走行時の環境性が高くなります。
また、二酸化炭素の排出は、走行時だけでなく、車自体の生産や充電に使用される電気の原料も考えられながら議論することが必要とされて言います。
2022年現在、車種によっても異なりますが、約30,000km以上走る場合においては、電気自動車(EV)の方がガソリン車と比べて二酸化炭素の排出が少なることがわかってきています。
なお、環境性の高さに注目して劇的に電気自動車(EV)を推進する企業トップランキングを次の記事で紹介しているのでぜひご参考ください。
関連:【EV王者】電気自動車メーカーランキング!

②維持費が安い

電気自動車(EV)のメリットの2つ目は「維持費が安い」ことです。
ガソリン車と比較すると、年間で万円単位で維持費を下げることができます。

維持費を下げることができる大きな要因は、
・燃料費(充電代金)が安い
・自動車税が安い
の2点が挙げられます。

充電になると電気が必要ですが、ガソリンに比べると電気の方が距離単価で考えた時に2倍ほど安くなります(電気のプランによっても異なります)。
また自動車税は排気量別に定められていますが、電気自動車(EV)は排気ガスを排出しないため、軽自動車と同等の最低水準の自動車税しか払う必要がありません。
これらの理由から、電気自動車(EV)はガソリン車と比較すると維持費が下げり、電気自動車(EV)のメリットの1つとなります。
関連の内容を次の記事で紹介します。
関連:【完全版】電気自動車(EV)の維持費の全て

③助成金が手厚い

電気自動車(EV)の3つ目のメリットは「助成金が手厚い」ことです。
日本を含め、世界では気候変動・地球温暖化の対策のための解決策として電気自動車(EV)の普及を全面的に支援し始めています。
日本では、例年では最大40万円ほどだった電気自動車の車両に対する補助金が、2022年では最大85万円まで引き上げられて、電気自動車(EV)の購入におけるお得感がより一層に高まっています。
世界でも補助金が広まりつつあり、新車購入におけるEVの割合は年々上昇の傾向にあります。
関連:【いくら安くなる?】電気自動車(EV)の補助金とは? 

④スタンドに行かなくて良い

電気自動車(EV)のメリットの4つ目は、スタンドに行かなくても充電ができる点です。
ガソリン車の場合、ガソリンを自宅で保管することはできないので、基本的にはガソリンスタンドに行かなければなりません。
一方、電気自動車(EV)では自宅の電源系から充電することができるため、スタンドに行く手間を減らすことができます。
例えば通勤で電気自動車(EV)を使う場合、家に着いたらコンセントを通して夜の間に充電し、朝には満タンになる、というの’

⑤緊急時の電源になる

電気自動車(EV)のメリットの1つは「緊急時の電源になる」点です。
緊急時、インフラの問題で、電気が使えなくなったら大変ですよね。
緊急時にエアコンなどの空調や携帯などの通信機器だけでも動かす分の電気を得られると、いくばくか安心できます。
電気自動車(EV)の多くはUSBなどのソケットを通し、電気自動車(EV)に蓄えられた電気を、各種機器の電源として回すことができます。

電気自動車(EV)のデメリット

電気自動車(EV)のデメリットは次のことが挙げられます。
✔︎電気自動車(EV)のデメリット

①本体価格が高い
②ボディタイプの自由度が低い
③充電時間が長い
④走行時間が短い

①本体価格が高い

電気自動車(EV)のデメリットの1つは本体価格がガソリン車の類似スペック品と比べると高い点です。
ガソリン車に比べ、電気自動車(EV)の歴史は浅く、生産コストを含めて発展途上です。
そのため、ガソリン車の性能と金額感をベースに電気自動車(EV)を見ると、少し割高に感じる点があると思います。

②ボディタイプの自由度が低い

電気自動車(EV)のデメリットの2点目は「ボディタイプの自由度が低い」点です。
航続距離が短いと知られる電気自動車(EV)は、最近のものでは各メーカーの開発により500kmを超えるような車も多数登場してきています。
一方、現在は航続距離の優先から、ボディタイプ(例えばワゴンやスライド式のボックスかー)などへの対応がなく、ハッチバックやSUVが主要の扱いになっています。

③充電時間が長い

電気自動車(EV)のデメリットの3つ目は「充電時間が長い」点です。
ガソリン車では給油にかかる時間はわずか数分であるのに対し、電気自動車の場合、急速充電を使用したケースでも30分以上の時間がかかり、充電率が100%に達することはありません。
空に近い状態から95%程度まで充電しようとすると、「急速充電+普通充電」で1時間以上かかるのがほとんどであり、やはり充電に時間がかかってしまうのが問題です。
EVで遠出する場合には、充電時間を考慮した旅程を考えることがポイントになります。

④走行距離が短い

また、電気自動車(EV)のデメリットとして「走行時間の短さ」もあります。
最近では走行距離が長くなってきたものの、車種によっては頻繁に充電が求められる場合もあります。
走行距離は一般的にWLTCという形式で表されており、電気自動車(EV)の走行距離の具体例は次のとおりです。

✔︎電気自動車(EV)の走行距離の例
日産サクラX 180km
日産リーフX 322km
日産アリアB6 470km
ヒュンダイ IONIQ 5 Voyage 618km
テスラモデル3 ロングレンジ 689km

参考までに日本の中での距離のイメージは次のとおりです。

東京-静岡の距離 :184km
東京-名古屋の距離:263km
東京-大阪の距離 :499km
東京-岡山の距離 :688km

車種ごとにバラツキはありますが、短い電気自動車(EV)では東京から静岡まで、長い電気自動車(EV)では東京から岡山ほどまで走ることができます。航続距離の短い電気自動車(EV)では、都度急速充電で数十分程度待つ必要があるので、長旅には不便さを感じる面もあります。

電気自動車(EV)のデメリットの今後

電気自動車(EV)のデメリットの今後について各社の発表や世界の動向をもとに紹介します。

EVのデメリットは”劇的に””急速に”改善される

✔︎電気自動車(EV)のデメリットの今後

①本体価格 →低下する
②ボディ  →幅が増える
③充電時間 →短くなる
④走行時間 →短くなる

基本的には、技術開発が進むにつれて、いずれの内容も改善されていく予想がなされています。

EVの本体価格は低下する

本体価格は、業界での競争が激しくなれば必ずコストの争いが起こるので、低下傾向になることが予想されます。
具体的に、2022年から大きな話題となった中国BYD社では、航続距離が300kmを超える電気自動車(EV)群の日本市場への参入を発表しており、その価格は明示されていなものの、世界での販売価格を考慮すると100万円台からの購入も視野に入ってきます。
関連:【安い順】値段の安い電気自動車(EV)おすすめランキング 

EVのボディタイプは増える

EVのボディタイプについては、各社のEV参入により、会社ごとのさまざまな設計のためにボディの多様性が増えていくことが予想されます。
現在は、最も多かったセダン、ハッチバックから、徐々にSUVコンパクトカーなどのEVに幅が広がりつつあります。

EVの充電時間は短くなる

充電時間については、充電設備の発達が充電時間の短さを左右します。
日本の急速充電のほとんどは40-50kWでありますが、世界では360kWを誇る充電器が投入され始め、例えばドイツでは360kWの充電器Terra 360sを200基以上の設置が予定されています。
360kWになると、40kWhの日産リーフであれば単純計算で7分程度でフル充電ができ、いよいよ電気自動車の充電時間の問題が解消されるオーダーに入ってきます。

EVの走行距離はガソリン車並みになる

EVの走行距離について、こちらも開発により可能航続距離が伸びていくことが予想されています。
現在では最長で700kmほどの電気自動車(EV)ですが、歴史的に見ると航続距離は長距離化に向けた開発がなされてきています。下の図は2017年のモーターショーにおける日産リーフの航続距離の推移と開発予測になりますが、航続距離が長くなる方向に開発されてきて、かつ開発されていくことが読み取れます(参照:駒ヶ根に想う)。

リーフの航続距離の推移と予測


また、日産だけでもなく、各社が航続距離の改良に励んであり、現在では700km前後の走行距離の電気自動車(EV)が台頭してきています。関連記事を作成しておりますのでぜひご参照ください。
関連:【最強】航続距離の長い電気自動車(EV)おすすめランキング 



「電気自動車はデメリットしかない」は過去の話

電気自動車(EV)が出始めた頃は、「電気自動車はデメリットしかない」ということが良く言われました。それは、航続距離の問題であったり、充電インフラの問題であったり、そもそもEV用の電池供給であったり、、、要因はたくさんあります。
一方で、「電気自動車はデメリットしかない」というのは過去の話になりつつあり、ほぼ全てのメーカーが電動化の方針を発表し、電気自動車への方向転換を発表しています。
例を挙げると、最も早くに完全に電気自動車(EV)シフトを完了させることを宣言しているのは、フランスの高級車メーカーのDS(Stellantis系列)で、2024年には全てのDSブランドで発売する新型モデルを100%電動化する方針を発表しています。そのほかにも、ボルボは2030年までにピュアEVのみ、ジャガーは2025年までにピュアEVのみ、アウディは2033年以降に電動車のみを発表しているなど、その他にも複薄のメーカーが電動化100%を発表しており、それらの熾烈な電気自動車(EV)の開発競争の中で、電気自動車(EV)のデメリットは年々下がりつつあり、ガソリン車に対するデメリットは劇的に改善つつあります。
重ねていうと、「電気自動車はデメリットしかない」という話はすでに過去の話です。社会的要請、環境性の観点から電気自動車のメリットが確実に証明されつつあり、世界は電気自動車(EV)に舵を切り、大きなシフトを始めています。

まとめ:電気自動車(EV)のメリット・デメリットを知って、上手に活用しよう

本記事は「【オーナー解説】2022年版の電気自動車(EV)のメリットとデメリット」を紹介しました。
電気自動車(EV)の2022年では、いくつかの点で従来形式のガソリン車と単純比較すると劣る面があるのは事実ですが、デメリットだけでなく、メリットの双方に目を向けて自分のライフスタイルに合わせてご検討してもらえたら幸いです。

読んでくださりありがとうございました。
それでは良いEVライフを!




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